犯罪被害者等支援ミニセミナー
最終更新日:2022年12月23日
犯罪被害者等を支えあう地域づくりを目指して
誰もが、ある日突然犯罪等に巻き込まれ、被害者やその家族、遺族になる可能性があります。多くの犯罪被害者等は、十分な支援を受けられず、社会で孤立するケースもあります。さらに、犯罪等による直接的な被害にとどまらず、周囲の無理解等による間接的な被害(二次的被害)に苦しめられることもあります。
そのため、市では犯罪被害者等が再び平穏な日常生活を営むことができるよう支援を図り、犯罪被害者等を支えあう地域社会の形成を目的に「川越市犯罪被害者等支援条例」を制定しました。(令和3年4月1日施行)
市ではこのたび、条例の制定を踏まえ、市民の皆様に犯罪被害者等の現状を知っていただくためのミニセミナーを開催します。
ミニセミナーの開催について(終了しました)
「自分の身近な人が被害に遭ったら、何ができるのか」について考え、支援の必要性を理解していただくためのセミナーを開催します。
- 日時
令和4年12月10日(土曜)午後2時から4時(終了しました) - 会場
川越市南公民館(ウエスタ川越1階) - 対象
市内在住・在勤・在学の18歳以上の方 - 定員
30名(先着順) - 経費
無料 - 申込
11月18日(金曜)午前8時30分より、住所・氏名・年齢・連絡先を電話・FAXにて防犯・交通安全課まで(メール可)
内容
第1部交通犯罪被害ご遺族による基調講演
第2部犯罪被害者支援シミュレーション
セミナー受講者の感想
主なものを紹介します。
・被害者の話を聞き気持ちを共感することで、少しでも悲しみが軽減できるとよい。
・これからも今日の話を多くの人に話していきたい。
・二次被害の支援が必要だと感じた。
・自分の不注意な言動で二次被害を与えないように理解を深めたい。
・被害者等を孤立させないためにも支援機関を紹介したい。
犯罪被害にあうと
犯罪の被害にあわれた方は、心身の不調や生活上の様々な問題、必要な手続き上の負担を強いられ、心や体に大きな変化が起こります。
具体例 | |
---|---|
心身の不調 | 不眠、気分の落ち込み、急に不安になる、フラッシュバック、など |
生活上の問題 | 仕事でミスをしやすくなる、通院や裁判等の休暇に理解を得られない、医療費や弁護士費用等の経済的負担が大きい、家族内でのいさかいが増える、など |
周囲の言動等による傷つき | 心情にそぐわない励まし、相談機関等での事務的対応、など |
加害者からのさらなる被害 | 報復の不安、謝罪や反省がない、裁判等での責任逃れや事実に反する発言、など |
捜査・裁判等における様々な負担 | 事件について同じことを何度も説明させられる、法廷での心身の負担や時間的・費用的負担が大きい、など |
二次的被害について
犯罪被害者等が、直接的な被害を受けた後に、周囲の人たちから受ける誹謗中傷や報道機関による過度な取材等により、精神的な苦痛、心身の不調、プライバシーの侵害、経済的な損失等の被害をいいます。
犯罪被害者等にとって、二次的被害の苦しみは極めて大きく、回復を遅らせるものとなります。言葉をかける際は、次の例を参考に相手の立場に身を置いて想像力を働かせることが大切です。良かれと思って言った一言が、時には相手を深く傷つけてしまうこともあるのです。
言葉がけ | 被害者等の気持ち |
---|---|
「忘れたほうがいい」 | 忘れることなどできるわけがない。 |
「がんばって」 | これ以上どうがんばればいいのか。 |
「あなたよりひどい目にあった人もいる」 | 他の人と比較してほしくない。 |
「どうして逃げなかったの」 | 恐怖とショックで逃げられるわけがない。 |
被害を受けた方と話をする際は、批判や感情の否定、自分の価値観を押し付けることはせず、共感して丁寧に話を聞き、気持ちをそのまま受け止めることが大切になります。
話をすることが難しいと感じてしまうかもしれませんが、様々な問題で苦しんでいる犯罪被害者等にとっては、話を聞いてもらうだけで気持ちや負担が軽くなる場合があります。周囲の方々の温かい支援や協力は、被害からの回復の大きな助けになります。
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お問い合わせ
市民部 防犯・交通安全課 防犯推進担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-5721(直通)
ファクス:049-224-6705
