たばこの健康影響について
最終更新日:2024年3月18日
喫煙による年間死亡者数は約13万人(3分半に1人)
受動喫煙による年間死亡者数は約1万5千人(35分に1人)
と言われています。
あなた自身やあなたの大切な人の健康影響について考えてみませんか?
喫煙者本人の健康影響
たばこの害
たばこには約5,300種類の化学物質があり、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの物質は喉、肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく、血液を通じて全身に運ばれて、様々な病気の原因になります。
また、化学物質の1つであるニコチンは、たばこへの依存性を高めます。使用を止める困難さや離脱症状の厳しさなどにおいて、ヘロインやコカインなどの薬物と同等の特徴と強度を有しています。また、たばこにはメンソールやココアなどの化学物質が添加され、喫煙者がより多くのニコチンを摂取するように作られています。
たばこを吸っている人はこんな病気になりやすくなる
- がん(男性のがんの29パーセント、女性のがんの3パーセントは喫煙が原因でがんが発生すると言われています。)
- 脳卒中
- ニコチン依存症
- 歯周病
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 呼吸機能低下
- 結核
- 虚血性心疾患
- 腹部大動脈瘤
- 末梢性の動脈硬化
- 2型糖尿病の発症
- 早産
- 低出生体重・胎児発育遅延
妊婦や未成年者がたばこを吸うと・・・
- 妊婦
喫煙している妊婦は、非喫煙者と比較して、低体重児を出生する危険性が約2倍、早産は約3倍高くなります。また、自然流産、周産期死亡の危険性も高まります。
お腹の中の大切な赤ちゃんを守れるのはあなたの卒煙(禁煙)です。
- 未成年者
未成年者の喫煙は法律で禁止されています。
喫煙開始年齢が若いと、がんや心筋梗塞、ニコチン依存症のリスクが高まります。
また、思考力や集中力の低下、口臭、肌荒れ、肌の老化の原因にもなります。
誘われてもきちんと断り、吸わない意志を示しましょう。
受動喫煙による健康影響
副流煙には発がん性物質やニコチン、一酸化炭素などの有害物質が主流煙の数倍も含まれているため、受動喫煙により健康への悪影響が及びます。
受動喫煙で周りの人はこんな危険が高くなります
大人
- 脳卒中
- 臭気、鼻への刺激感
- 肺がん
- 虚血性心疾患
こども
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)
- 喘息の既往
あなたのたばこ煙、周囲の方に届いていませんか?
こんな時に周りの人が迷惑しているかもしれません。
- 多数の人がいる場所での喫煙
- 路上での喫煙
- ベランダでの喫煙
喫煙者は周囲の方に受動喫煙の被害が及ばないよう配慮しましょう。
あなたの喫煙マナーにより、あなたの大切な人や身近な人を受動喫煙から守ることができます。
リーフレット「喫煙と健康・厚生労働省喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)の概要を知りたい人のために」(国立がん研究センター)(PDF:5,401KB)
みんなで守ろう喫煙をする際の配慮義務(多言語(英語・中国語・韓国語)対応)(A4サイズ)(PDF:524KB)
厚生労働省ホームページ(たばこと健康に関する情報ページ)(外部サイト)
加熱式たばこについて
加熱式たばこは、たばこの葉を電気で加熱して蒸気を発生させ、ニコチンを吸い込むものです。
厚生労働省によると「加熱式たばこの主流煙に健康影響を与える有害物質が含まれていることは明らかであるが、販売されて間もないこともあり、現時点までに得られた科学的知見では、加熱式たばこの受動喫煙による将来の健康影響を予測することは困難。このため、今後も研究や調査を継続していくことが必要。」とされています。
卒煙(禁煙)にチャレンジしませんか?
卒煙(禁煙)したいけどやめられない・・・
何度かチャレンジしたけど失敗した・・・
それは意志が弱いからではありません!たばこに含まれるニコチンが原因です。
ニコチンは直接脳に働きかけて快感をもたらし、「吸わずにはいられない」状態を作り出します。
そのため、あなただけでなく、家族や友人の協力も重要です。
卒煙(禁煙)のメリット
- 肺がん、心疾患などの病気発症リスクが下がる
- 大切な人をたばこ煙から守ることができる
- 節約になり、旅行や趣味、貯金することができる
- たばこ臭や口臭が減り周囲の方を不快にさせない
- 目覚めが爽やかになる
- 食べ物がおいしく感じられる
卒煙(禁煙)方法
自分でできる事
吸いたくなった時は
- シュガーレスのガムや飴を舐める
- 軽く身体を動かす
- 歯を磨く
- 外の空気を吸う
- 煙の多い場所を避ける
- お酒の席では非喫煙者の隣に座る
医療機関(禁煙外来)を受診する
近年、喫煙はニコチン依存症という病気であるとの認識が社会に浸透しつつあります。
次の条件を満たせば医療保険が適用され治療することができます。
- ニコチン依存症を診断するテストで5点以上
- 1日の平均喫煙本数が(本)×これまでの喫煙年数(年)=200以上
(2016年4月より35歳未満の方は上記要件がなくなりました)
- ただちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
禁煙治療に保険が使える医療機関(日本禁煙学会ホームページ)(外部サイト)
その他の情報
受動喫煙防止対策助成金(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
受動喫煙防止対策に係る相談支援(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
受動喫煙防止に関する職場内環境測定支援(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
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お問い合わせ
保健医療部 健康づくり支援課 健康づくり支援担当(川越市総合保健センター内)
〒350-1104 川越市小ケ谷817番地1
電話番号:049-229-4121(直通)
ファクス:049-225-1291