このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
川越市
  • 音声読み上げ・文字拡大
  • Foreign Language
  • サイトマップ
  • 安全・安心
  • くらし
  • 子育て・教育
  • 健康・福祉
  • 市政
  • 観光
サイトメニューここまで

本文ここから

令和4年度「教育行政方針」について

最終更新日:2022年4月11日

川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、令和四年度教育行政方針につきまして御説明申し上げます。

一昨年から続くコロナ禍において、本市教育委員会におきましても、感染拡大の影響は非常に大きなものがございました。
学校教育におきましては、分散登校をはじめ、各種行事の延期や中止、実施方法の大幅な変更など、苦渋の決断により活動を制限せざるを得ない状況がございました。
社会教育施設につきましても、夜間の使用制限など、利用者の皆様に御不便をおかけした期間がございましたが、その一方で、公民館におけるワクチン接種予約のためのスマートフォン操作方法説明講座の開講などは、本市の新型コロナウイルス感染症対策の一助になったものと考えております。また、埼玉県のワクチン接種センターの会場として南公民館を提供したことにつきましても、大変難しい判断ではございましたが、利用者の皆様の御理解をいただき、実施することができました。
こうして振り返りますと、児童生徒及び保護者の皆様をはじめ多くの市民の皆様の寛大なる御理解・御協力をいただきながら、各種施策に取り組んできた一年でございました。
今また、感染力が極めて高いオミクロン株により、かつてない速さで感染が拡大する中、学級閉鎖や臨時休業など状況に合わせた迅速な対応が求められております。これからも、周期的な感染拡大への備えを怠ることなく、引き続き基本的な感染防止対策を徹底し、教育活動の機会の確保、学びの保障に努めてまいります。
特に学校教育におきましては、昨年度から今年度にかけまして、国のGIGAスクール構想が加速したことにより、児童生徒一人一台の学習者用コンピュータ等のICT環境を整備することができ、機器の活用をはじめ、試行錯誤を繰り返しながら新たな取組を進めているところでございます。
昨年六月に策定いたしました、第三次川越市教育振興基本計画では、基本理念を「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」と定め、一人ひとりの子どもが夢や志を持って人生を切り拓き、未来社会の創り手となるために必要な資質・能力を育む教育の充実に努めるとともに、市民一人ひとりが、郷土に誇りを持ち、生涯にわたって学び、生きがいを高め、多様な人々と連携・協働しながら、心豊かに暮らせる市民社会の実現を目指すこととしております。この実現に向けて、「志を高くもち、自ら学び、考え、行動する子どもの育成」、「安全・安心で学びを保障する教育環境の整備」、「郷土に誇りをもち、生きがいや思いやりに満ちた、誰もが活躍できる社会の実現」の三つの目標を掲げ、九つの施策に整理した八十九の細施策を、令和三年度から令和七年度にかけて推進してまいります。
本計画の策定に際しまして、特に、次代を担う子どもたちがたくましく未来を切り拓き、よりよい社会を築いていくために必要な力を育成するため、計画期間の五年間で特に力を注ぐべき三つの施策を重点施策として選定いたしました。「確かな学力の育成」、「豊かな心と健やかな体の育成」、「学びを支える教育環境の整備・充実」でございます。この重点施策を中心に、細施策の中から年度ごとに主要な施策を定め、市長部局とも連携し、教育行政を総合的かつ計画的に推進してまいります。
昨今の社会情勢の加速度的な変化の中で、新しい時代に求められる資質や能力を育み、持続可能な社会の担い手を育成することは、教育の使命であると考えております。本市の子どもたちには、特に、郷土である川越について学びを深めることにより、ふるさとを大切に、将来の川越を担う資質と能力を身に付けてほしい、また、改めて読書の大切さを見直し、生涯にわたり必要である、読む力・書く力・話す力・聞く力を伸ばしてほしい、そのように考えております。本市の教育におきましては、この「ふるさと学習」と「読書活動の推進」にも力を注ぐことで、児童生徒の確かな学力と、課題解決に向け自ら学び、主体的に判断する力の育成に努めてまいります。
先の見通せない社会状況ではございますが、引き続き新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、児童生徒や市民の皆様の御協力をいただきながら、教育活動や学びの保障に努め、「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」の実現に向け、施策を進めてまいります。

それでは、令和四年度の教育行政の主要な施策の概要につきまして、第三次川越市教育振興基本計画の施策に沿って、御説明申し上げます。
まず、「確かな学力の育成」でございます。
確かな学力の育成につきましては、知識・技能の確実な定着に取り組むとともに、児童生徒が自ら課題を見つけ、よりよい解決を目指そうとする資質や能力を育てる授業改善に取り組んでいるところでございます。
「川越市小・中学生学力向上プラン」で示す、「川越授業スタンダード」をより一層活用し、特に「どのように学ぶか」という視点に立ち、主体的・対話的で深い学びに向けた授業の深化を図り、学力向上のための取組を推進してまいります。
併せて、各種調査結果の分析を進め、各学校における課題に対し、きめ細かな指導ができるよう、学校と教育委員会とが一体となって取り組むとともに、個々の課題解決のためオールマイティーチャーを引き続き配置してまいります。
さらに、児童生徒に一人一台配備した学習者用コンピュータ等のICTを活用し、各教科等の特質に応じて適切な学習場面で情報活用能力の育成を図るとともに、自ら学び直したり、発展的な学習をしたりなど児童生徒が自ら調整しながら学習を進めていく「個別最適な学び」や、児童生徒同士はもとより、地域の方々をはじめ多様な人々と協働しながら学びを深めていく「協働的な学び」の充実を図ることで学力の向上につなげてまいります。
また、児童生徒や教職員が効果的にICTを利活用できるよう、専門的知識を有した外部人材を活用するとともに、ICTを日常的・効果的に活用した家庭学習を実現できるよう努めてまいります。
加えて、国の教育データの標準化を見据えた教育システム環境の整備に取り組んでまいります。
国から示された三十五人以下学級編制につきましては、環境整備を含め引き続き取り組んでまいります。小中一貫教育の推進や、小学校における教科担任制の導入につきましては、今後も国の動向を注視しながらモデル校研究などを重ね、取組を進められるよう努めてまいります。
また、グローバル化に対応する教育を推進するために、引き続き英語指導助手を学校に配置し、授業の中で効果的に活用することにより、児童生徒の英語によるコミュニケーション能力の育成に努めてまいります。
二つ目といたしまして、「豊かな心と健やかな体の育成」でございます。
児童生徒の豊かな心を育成するため、道徳教育の全体計画及び道徳科の年間指導計画に基づき、道徳教育推進教師を中心として、全ての教員が、全教育活動を通して、道徳教育の充実を図ってまいります。
また、児童生徒が、地域行事への積極的な参加や市内教育施設の利用を通して多くの人と関わり、ふるさと川越の歴史や人物、伝統文化の魅力を体感する活動を進めてまいります。
さらに、「本を読みたい」、「読んだ本を記録したい」、「本を紹介したい」といった児童生徒の思いを大切にし、豊かな情操を育む読書活動を推進してまいります。
引き続き、喫緊の課題でございます、いじめの対応につきましては、「川越市いじめ防止等のための基本的な方針」を徹底し、いじめの未然防止や、重篤化の防止のために、各学校と家庭、地域や関係機関と連携し、いじめ防止のための施策等を総合的に推進してまいります。
また、児童生徒が自発的にいじめ防止に取り組む活動に対しましては、引き続き学校と協働して支援してまいります。学校に対しましては、学期ごとに全学校、全学級に対して実施する生徒指導推進訪問や、学級経営・いじめ問題アドバイザー派遣など、積極的に支援を行い、諸問題の早期発見・早期対応に引き続き力を注いでまいります。
さらに、不登校児童生徒へのきめ細かな支援や対応として、さわやか相談員の配置や学生支援員の派遣を引き続き実施してまいります。併せて、社会福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーを活用するとともに、教育センター第二分室の活用を図ってまいります。
児童生徒の健康の保持増進と体力向上の推進につきましては、学校において、徹底した新型コロナウイルス感染症対策を継続する中で、運動量が不足することのないよう、体育の授業等を通して、児童生徒の運動への関心を高めるよう工夫してまいります。また、新体力テストの結果を児童生徒本人と保護者、学校が共有することで、児童生徒一人ひとりの成長を支えるとともに、オリンピックレガシーを受け継ぎ、スポーツのすばらしさを伝え、体力向上につなげてまいります。
加えて、児童生徒が、健康的な生活習慣を身に付け、命の大切さや生きることのすばらしさに気付き、自他の生命を尊重できる心を育めるよう、「救命教育」、「防災教育」、「がん教育」、「性に関する指導」など、「いのちの教育」に取り組んでまいります。
三つ目といたしまして、「自立する力の育成」でございます。
この四月から成年年齢が十八歳となり、今まで以上に、義務教育段階から、自立する力の育成に努める必要がございますことから、「キャリア教育」、「主権者教育」、「環境教育」、「消費者教育」などにおいて、発達段階に応じた教育を進め、主体的に社会の形成や課題解決に参画する力の育成に努めてまいります。
また、市立川越高等学校におきましても、一人ひとりの希望する進路に向けた確かな学力や技能等を培う実学教育により、将来、職業を通じて社会に貢献できる人材の育成を目指し、生徒の社会的自立を促してまいります。
四つ目といたしまして、「多様なニーズに対応した教育の推進」でございます。
特別支援教育の充実につきましては、インクルーシブ教育システムの構築に向け、多様な学びの場の提供と児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の充実を図るため、学級運営支援員や特別支援教育支援員を配置するとともに、就学相談や、特別支援教育に関する研修の充実に努めてまいります。
また、各学校に在籍する外国籍児童生徒のうち、特に日本語指導を必要としている児童生徒に対し、語学指導補助員等の派遣を引き続き進めてまいります。
さらに、経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助につきましては、必要な援助が行き渡るよう制度の周知を図り、事業を推進してまいります。
五つ目といたしまして、「教育の質を高める環境の充実」でございます。
教職員の資質向上につきましては、教育の根幹をなすものの一つでございます。教職員の経験に応じ、資質・能力の積み上げを図るとともに、若手・中堅教職員等の教育に対する識見を高め、学校運営の推進者となるよう教職員の育成に取り組んでまいります。
教職員の働き方改革につきましては、統合型校務支援システムを活用し、事務の効率化を図るとともに、教職員の業務を支援するスクール・サポート・スタッフを配置し、教職員が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備してまいります。
また、教職員研修に引き続きオンライン等を活用し、受講しやすい環境を整えてまいります。さらに、部活動への外部指導者導入につきましても検討を進めてまいります。
加えて、市立川越高等学校につきまして、教職員研修や外部人材の活用により、進路指導力の充実や部活動の活性化など、魅力ある学校づくりを引き続き推進してまいります。
市立特別支援学校につきましては令和三年度に整備いたしました生徒一人一台のタブレット端末を活用し、生徒の個々の実態に応じた情報活用能力の育成を図ってまいります。
六つ目といたしまして、「学びを支える教育環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校の施設・設備につきましては、引き続き大規模改造工事、トイレ改修工事及び重要設備の更新等、計画的な整備を進めてまいります。併せて、特別教室への空調設備の導入を推進し、教育環境の充実を図ってまいります。
また、学校給食につきましては衛生管理を徹底したうえで、献立に地場産物を積極的に使用し、栄養のバランスの取れた給食の提供に引き続き努めてまいります。
さらに、児童の放課後等の安全・安心な居場所を確保するため、放課後児童健全育成事業である学童保育事業につきまして、正規職員の配置を進めるとともに、放課後児童支援員等の研修等の充実を図り、資質の向上に努めてまいります。また、入室児童数の増加に伴う対応といたしまして、市立小学校の敷地内に設置されているという利点を生かし、学校と連携しながら保育環境の整備に努めるとともに、空調設備の入れ替えを計画的に進め、安全・安心な学童保育に努めてまいります。
七つ目といたしまして、「家庭・地域の教育力の向上」でございます。
幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた家庭教育に関する学習機会を提供してまいります。
また、子どもたちが、地域社会において、日常を安全・安心に過ごし、多様な体験や活動を行う中で、自らの資質と能力を高めることができるよう、学校・家庭・地域が連携・協働し、子どもサポート事業や放課後子供教室を実施することにより、地域ぐるみの教育の充実に努めてまいります。併せて、地域と連携・協働した教育のより一層の充実を図るため、コミュニティ・スクールを、令和五年度全校実施に向け、準備を進めてまいります。
八つ目といたしまして、「生涯学習活動の推進」でございます。
霞ケ関北公民館につきましては、基本設計に着手いたします。また、仮称西公民館につきましても建設に向けた検討を進めてまいります。
その他既存の公民館につきましても、地域の学習拠点としての機能等を発揮するため、市民のニーズを的確に捉え、学校と連携し、地域に根ざした取組を進めてまいります。
図書館につきましては、市民のニーズに合わせた資料の充実を図るとともに、電子書籍の拡充や地域資料のデジタル化を推進し、併せて、情報提供サービス機能の充実を図り、市民の皆様の知的欲求に応える施設となるよう努めてまいります。
また、児童生徒の読書活動を推進するため、学校への図書貸出や図書館職員の学級訪問等の充実に努めてまいります。
さらに、開館から二十年となる西図書館の冷暖房設備の改修を行い、これからも市民の皆様に図書館を快適に利用していただけるよう整備・充実を進めてまいります。
博物館につきましては、本市が今年、県下ではじめて市制を施行して百周年を迎える記念すべき年であることから、川越の歩みを振り返る、昔の写真を中心とした記念特別展を開催いたします。また、蔵造り資料館耐震化工事を行うための設計を進めてまいります。
最後に、「文化財の保存と活用」でございます。
本市が誇る貴重な歴史的遺産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を図るとともに、未指定の文化財を含め、地域社会とともにその保存・活用を総合的かつ計画的に実行するため、「文化財保存活用地域計画」の策定を進めてまいります。
また、国指定史跡河越館跡の整備事業につきましては、長年の課題であった公有地化が完了し、今後は有効な活用に留意しながら、引き続き、市民に愛される史跡公園を目指して、整備方法を検討してまいります。
市指定史跡山王塚古墳につきましては、地元関係者へ古墳の重要性・希少性について周知を行っており、今後、国指定史跡となるための意見具申を行ってまいります。
さらに、本市に残る無形民俗文化財の後継者育成を支援するとともに、児童生徒が地域の歴史や伝統文化への興味・関心を高め、誇りや愛着を持って大切に継承する心を育むため、出前授業など積極的な学習機会の提供に努めてまいります。

以上が、令和四年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

ダウンロード

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 教育総務課 企画調整担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6074(直通)
ファクス:049-224-5086

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで


以下フッターです。

川越市役所

〒350-8601 埼玉県川越市元町1丁目3番地1
電話:049-224-8811(代表) ファクス:049-225-2171(代表FAX番号)
(C)2015 Kawagoe City All Rights Reserved
フッターここまでこのページのトップに戻る