会議の名称  平成29年度第5回川越市障害者施策審議会  開催日時  平成30年1月17日(水曜)午後2時〜4時  開催場所  川越市保健所2階 大会議室  議長(会長)氏名  会長 佐藤 陽  出席者(委員)氏名(人数)  佐藤会長、関本副会長、望月委員、大西委員、小松委員、神田委員、大畠委員、大野委員、樽角委員、山田委員、岸澤委員、大平委員、内藤委員、速水委員(14名)  欠席者(委員)氏名(人数)  松本委員、相原委員、小林委員、市川委員(4名)  事務局職員職氏名  福祉部長、障害者福祉課長、障害者福祉課副課長、牛窪副主幹、杉野主査、奥富主査、松浦主事補、福田氏(地域計画株式会社)  会議次第  1 開会  2 議題  (1)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する川越市障害者施策審議会委員からの意見について  (2)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する川越市地域自立支援協議会委員からの意見について  (3)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する意見公募への意見について  (4)次期川越市障害者支援計画〈最終案〉について  3 その他  4 閉会  配布資料  1 会議次第  2 委員名簿  3 川越市障害者施策審議会条例  4 会議資料1「次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する意見一覧(第4回川越市障害者施策審議会意見)」  5 会議資料2「次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する意見一覧(川越市地域自立支援協議会意見)」  6 会議資料3「次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する意見公募(パブリックコメント)への意見一覧」  7 会議資料4「次期川越市障害者支援計画〈最終案〉」  8 参考資料「次期川越市障害者支援計画〈最終案〉」見え消し版  9 質問票  10 答申書(案)  会議要旨(発言者の次に議題・発言内容・決定事項が続きます。)  事務局  【開会】【資料確認】  会長  【会長あいさつ】【会議公開の承認】  事務局  (1)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する川越市障害者施策審議会委員からの意見について【会議資料1について事務局説明】  会長  昨年の第4回審議会での、委員の皆様からの御意見を受けての回答となりますが、ただいまの報告について何か御質問、御意見等あればお願いします。  大平委員  道路等のバリアフリー化ですが、市内で基準に適応しているのは10%に満たないのが現状です。実際に道路整備を行う担当課から出てくる達成率とかけ離れてしまっている。今後の計画の達成度評価にもつながるので、ギャップをどう埋めようとしているかをお聞きしたい。  事務局  ギャップをすぐに埋めるというのは難しいところでございます。説明にもありましたが、全部で1,600キロメートルある市内の道路でバリアフリー化を進めるには、中長期的な計画で進めていくことが必要となります。そのため、川越市都市計画マスタープランとの連携を進め、その中で、埼玉県福祉のまちづくり条例に適合した道路を増やしていくこととなります。また、こちらから都市計画課に働きかけ、川越市都市計画マスタープランの進捗状況を確認してまいりたいと思います。  会長  他の方はいかがでしょうか。  大畠委員  医療に関しまして、障害をもった人たちが地域の中で活動し、社会参加を進めていくことを考えたときに、医療というものが大事であり、中区分として障害者医療の充実を入れてもらったのは感謝申し上げます。今後とも医療の充実を主要課題としながら、各施策を進めていただければと思いますが、その中でちょっとしたところですが、主要課題の中に「障害者医療等の充実」とありますが、「等」はいらないのではないかと思うのですが、その部分だけ御検討いただければと思います。  事務局  当初は「障害者医療の充実」としておりましたが、施策の一つにひとり親家庭の補助が入っており、これはひとり親家庭を対象とした施策ですが、障害をもつ方がいる家庭には拡大枠を設けているということで、主要課題に入っています。この施策を純粋に障害者医療とそのままとらえるのは難しいということで、担当課から「等」を入れられればということで入れたものでございますので、御理解をいただければと思います。  会長  他はいかがでしょうか。よろしければ、議題(2)についてお願いします。この議題は自立支援協議会の委員の皆様に御意見を伺うというもので、今までにはなかったものでございますので、その点も含めて事務局から説明をお願いします。   事務局  (2)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する川越市地域自立支援協議会委員からの意見について【会議資料2について事務局より説明】  会長  ありがとうございます。自立支援協議会には実務に携わっている方もいらっしゃいますので、具体的な内容についての御指摘がございました。委員の皆様からの御意見がございましたらお願いいたします。 よろしいでしょうか。それでは引き続き議題(3)へ移らせていただきます。  事務局  (3)次期川越市障害者支援計画〈原案〉に対する意見公募への意見について【会議資料3について事務局より説明】  会長  ありがとうございます。多くの市民の皆様から、公募ということで意見を頂戴いたしました。委員の皆様から意見もしくは確認したいこと等ありましたらお願いします。 よろしいでしょうか。それでは、これまでのそれぞれの意見を集約しての最終案となりますので、議題(4)について事務局説明をお願いします。  事務局  (4)次期川越市障害者支援計画〈最終案〉について【会議資料4と参考資料について事務局より説明】  会長  最終案の説明に対し御意見、御質問等はありますか。  速水委員  施策94について、市のホームページについてウェブアクセシビリティの向上という点で、例えば手話の動画等を含めるということでしょうか。確認をさせていただければと思います。  事務局  ホームページにつきましては、日本工業規格に準拠してウェブアクセシビリティの向上を目指すものでございまして、これには手話の動画を用いることまでは含まれていないところです。  速水委員  わかりました。  大平委員  良い方向に数字が上がっているので、結果的には良いのですけれども、膨大の内容の提案となっておりますので、一括討議とするのか、それとも章ごとに検討するのか。このまま最終案に決まってしまうので心配になるところですが、事務局の考えをお聞きしたい。基本的には前進した方向となっているので、答申案としては嬉しいのですけれども、手続き論として御意見を伺いたい。  事務局  確かに資料が膨大となっております。前回原案をお示しし、今回は変更点を抜き出して、なるべくわかりやすくしようとしておりますが、それでも量が多くなってしまっており、皆様には御負担をおかけしております。どうか御理解をお願いします。  大平委員  点字使用者は視覚でなく触覚で読むので時間がかかります。そういう点を踏まえて、資料が届いたのが遅く、時間もない中で、責任もって議案審議するのに不安があります。  会長  事務局のほうでは、前回示した原案について、皆様の御意見を踏まえて修正したものを最終案としており、一括で討議をということでした。 ここに至るまでの過程で、庁内横断的に各部署で検討し、本審議会や自立支援協議会、そしてパブリックコメントを経ており、それらの対応について事務局が取り組んで詰めてきているということは、事前の打ち合わせでも確認しているところですので、大平委員の資料を検証する時間に配慮してほしいという御指摘はもっともですが、よろしければ何か御指摘という点がありましたらここでお話しいただき、答申についてはこの場で皆様に御承認いただければと思っておりますがいかがでしょうか。  大平委員  見させていただいたところ、前進面がすごく多い。入所施設の数や、グループホームの発展の問題が心配でしたが、前進しているので、私は了承したいと思います。  会長  ありがとうございます。国も障害計画に関してはPDCAサイクルということで、策定した計画についてはチェックが入り、またアクションの部分で見直しもありますので、本審議会においても検証をして、実効性のあるものとして確認を行うものとして御理解をいただければと思います。  大畠委員  学校を卒業した後の重度の子どもたちの行き場について、アンケートやパブリックコメントも多く寄せられたと思いますが、施策の中で配慮されて書かれたのは評価したいと思います。 また、雇用の促進というところで、平成29年6月の川越市と埼玉県の障害者雇用率と、障害者法定雇用率を数値として入れながら、障害者就労支援センターを中心として施策が展開されており、何を目的として施策を行うのかということが整理されたため、私自身、今後施策の評価がしやすくなったと思っています。 そして、入所支援施設については、国は削減するというところを、市では削減ではなく現状維持とし、また施設の必要については考慮しているので県と協議としており、グループホームについては増やすものとし、また期待がかかっているので、地域生活支援拠点や相談支援というアウトリーチを行うということによって、支援の網の目が細かくなっているものと感じました。 ただ、当事者としてのニーズは入所支援施設に強い希望があり、これをどう埋めるのかが今後の課題ですので、よく考察してほしいと思います。また、施策としてももう一歩進めていただきたいというのが意見となります。よろしくお願いいたします。  会長  概要をまとめていただき、また御指摘をいただきありがとうございました。他の方はいかがでしょうか。  大野委員  施策53の施策説明にある、基幹相談支援センターを中心に整備をするということについて、具体的に説明してください。  事務局  基幹相談支援センターにつきましては、現在の相談支援センターが発展したものとなります。センターを中心に、相談支援事業全体の方向性を同じにするという形となります。今後、相談支援専門員が10人増加し、相談件数が350件増加する予定ですので、相談支援体制を整備し、支援機関の連携を深めていくということとなります。  大野委員  相談支援体制の整備ということですが、発達障害者のライフステージに対する切れ目のない支援は、相談だけではなく施設的な整備もあると思いますが、施設整備についてはどう考えておられますか。  事務局  平成31年度から、あけぼの・ひかり児童園が保育所等訪問支援の指定を受けて事業を行っていくこととなります。31年度から受け入れを進め、発達支援児童への支援体制を強めていくということになります。  大野委員  わかりました。もう一つよろしいですか。短期入所医療型の目標数値ですが、平成31年度には23人分、32年度には26人分とあります。医療型の短期入所は看護師の配置ですとか、職員の体制整備が必要だと思いますが、その部分については、どのように考えているか教えていただければと思います。  事務局  医療型の短期入所につきましては、自立支援協議会の子ども部会で検討を進めている内容でございまして、検討結果を踏まえて整備を進めていくということとなります。  大野委員  数値として目標を持つことは良いことと思いますが、そのための職員の配置や、医療が必要な方に対する周りのハード的なものを整備することが重要ですので、そこも並行してよく検討していただければと思います。  会長  ありがとうございます。この計画の中では、まだこれから検討をすべき部分など、行政が伝えきれない部分もあります。そういう意味では先ほどのPDCAによって、検討としているところは、自立支援協議会での実務的な検討や、審議会での進行管理によって精査するところとなりますので、その点は事務局には間違いの無いようにしていただければと思います。 補足的な部分となりますが、社会福祉法が改正になり、自治体が支援体制を整備していく、多様な暮らしの部分等の支援の仕組みを作っていくとうたわれています。住民の方たちとの関わりなども入ってきました。私も何度か申し上げておりますが、障害について一般住民の方へ理解していただくことも重要です。そういう意味では、今回、皆様の意見が反映され整備されてきたところであると思いますので、これからの計画の推進についても、皆様に確認していただきながら進めていければと思います。 ほかになにかございますか。  大平委員  地域支援体制についてですが、障害者が地域で暮らすためには非常に重要なことだと思います。その上で、この計画に総合相談支援センターというものが出ておりますが、具体的にはどういうことをいつまでにやると考えているのか、事務局の見解をお聞きしたい。  事務局  平成32年度に川越駅西口の市有地に建設予定の公共施設に、基幹相談支援センターと就労支援センターが移転するということで、同じところに集まって事業を行いますので、これらを含めて障害者総合相談支援センターとなります。  大平委員  もう一つですが、そのときにどうやって専門性を担保するのか、また行政はどこまで関わるのか、それとも民間でやるのかということについて、構想は定まっているのでしょうか。それとも審議会とのやり取りで決めていくのか。非常に大事なテーマですのでお聞きしたい。  事務局  障害者総合相談支援センターの一部である基幹相談支援センターにつきましては、市の直営とする予定です。そのため、市の専門職の者と、委託する相談支援事業者が協力して事業を行っていくことになります。 会長  審議会との関係についてはいかがですか。大平委員はそのような御質問もされたと思いますが。  大平委員  はい。それと、総合的にやるものを委託にしてしまっていいのかというのも若干心配な面もありますが、いかがでしょうか。 事務局  現在の相談支援センターは委託だけで行っていますが、基幹相談支援センターについては、委託の事業者も入りますが、基本的にとりまとめるのは市の直営、市の職員となります。そして市の職員も専門職の者が入る予定ですので、委託の事業者だけに任せるのではなく市としても直接関わっていくことになります。 大平委員  まだ構想的にはっきりしていないものと推測します。くどいようですが、委託だけに丸投げしないで、行政とのパイプが保持できるような職員配置や運営形態をしていただきたい。これは要望です。  会長  ありがとうございます。具体的に話が出てきましたら、審議会でもその様子を報告して、委員の皆様からも御意見をいただけるような機会をつくっていただければと思います。基本としては行政直営ということで行政責任でとのことで行われる支援体制ということになります。 ほかにはいかがでしょうか、よろしいでしょうか。 それでは事務局のほうから、答申の関係など、今後についてどのようにするかについて説明をお願いします。  事務局  ありがとうございます。次期障害者支援計画の答申について、お伺いしたいと存じます。次期障害者支援計画につきましては、市長から本審議会に諮問を受けておりますことから、審議会から市長へ答申をいただくこととなります。それでは、答申案について読み上げをさせていただきます。 【答申(案)について説明】  会長  ありがとうございます。今事務局から答申案の説明がありましたが、この内容について御意見等ございますでしょうか。先ほど皆様が御心配されていた部分については、達成に向けては進行管理に努めていただきたいというところが入っておりので、今後皆様にも御協力いただければと思います。 御意見等いかがでしょうか。  大平委員  今日の議題はこれで終わりでしょうか。というのは、私、アンケート調査結果について大事なことを落としてしまったので、確認したいのですけれども。  会長  それは答申の承認を得る前にということでしょうか。  大平委員  ええ、そのほうが。  会長  事務局よろしいでしょうか。  事務局  この後、答申案について決定をいただくこととなりますが、その内容についてとのことですので、委員の御意見を先にいただければと思います。  大平委員  はい。では議題(3)について、移動支援事業に関わる問題と移動の介助に関わる問題で、パブリックコメントや障害者や家族の意見のまとめでの市の見解のところですが、事務局では市民から上がってきた意見への対応は無理だと却下の立場ですが、その経過をもう一回お聞かせ願えませんでしょうか。入所支援利用者に対して移動支援が使えるかどうかについてです。  事務局  対応については記載の通りでございますが、施設入所支援の基準におきましては、利用者のレクリエーションを実施するとともに、利用者の趣味嗜好等に応じた活動の支援に努めるという基準があるため、施設入所中の利用者の移動の支援に関しましては、移動支援事業ではなく入所支援施設で行なうべきということが現段階の見解です。  大平委員  私たちが知る限りでは、日高市や入間市、そして大阪や神戸近辺では、ほとんどの市町村で利用が可になっているのですね。 私が一番心を痛めているのは、電動車椅子利用の方で、自宅から通所施設に通っていたときは、移動支援で外出を楽しむことができた。重度の人はそういう楽しむことが貴重なことなのですが、その方が都合で入所施設に入らなければならなくなってしまい、外出ができなくなってしまった。本人としてはとても深刻な問題で、入所施設の支援員も外に出られないことに心を痛めている。 なぜこういうことが起きるのか、基本的には国の施策が不十分だからこういうことになってしまう。住んでいる場所が違えば利用できる制度が利用できなくなってしまう。おかしいとおもいませんか。  会長  計画の策定の中で、移動支援の在り方について、また本市においては余暇活動支援の充実とうたうことによって、そういったことの必要性を確認していますが、今後どのように障害のある方のアクセシビリティを保障していくのか、この点をあらためて議論をして整理するとなると、また計画の案の立て直しになりかねませんので、大変恐縮ですが、この場ではあくまで御意見として受けさせていただき、ただ、御指摘については事務局のほうも議事録として残していただき、今後に生かしていただきたいと思います。大平委員よろしいでしょうか。  大平委員  ここまで議題が進んでしまったら、戻すことは困難という会長の意向もわかります。今後の達成度評価等のときに、見解をまとめていただき、お聞かせ願えればと思います。  会長  ありがとうございます。ではその点については事務局のほうでも検討をしていただき、また県や国の所管会議で、市からの課題ということで伝えていただくことも大事かと思いますので、よろしくお願いいたします。  大畠委員  関連で、意見ではなく今後の参考として教えていただきたいのですが、パブリックコメント意見番号9のところで、精神障害で長期入院している人が入院したまま短期入所を利用できるのかお聞かせください。  事務局  基本的にはケースワーカーに御相談いただいて、支給決定できるか判断していくこととなります。詳しい基準につきましては担当者に確認し、あらためて御連絡させていただければということでよろしいでしょうか。  会長  審議会には実務担当者も御出席いただいて、この場で回答ができるように今後御配慮いただければと思います。 それでは、先ほどからの御指摘を議事録にも残し、これからの進行管理に生かしていただき、また事務局にも答えられる部分には対応していただくとして、その他ないようでしたらば、この答申文面を市長に提出したいと思います。事務局いかがでしょうか。  事務局  ありがとうございます。答申を決定いただきましたので、この答申と、御審議いただきました次期障害者支援計画(案)を市長に提出したいと思います。後日、佐藤会長から市長へお渡しいただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  会長  皆様からいただいた御意見は、市長に渡す際に伝えさせていただきます。非常に闊達な御議論をいただき、皆様の御意見を全て受け止めきれなかったかと思いますが、ここに至るまで御意見を少しずつ反映しながら、計画案に繋がったかと思います。皆様の御協力に感謝申し上げます。 ここで市長に答申をいたしますが、これからも進行管理をして計画を進めていくわけですから、具体化されていない御意見につきましては、また審議会は継続されますので、引き継いでいければと思いますし、事務局にも人事異動によって齟齬が生じないようにしていただければと思います。 ほかに議事がないようでしたら、事務局にお返ししたいと思います。皆様ありがとうございました。  事務局  ありがとうございました。以上をもちまして、平成29年度第5回川越市障害者施策審議会を閉会といたします。委員の皆様には大変お忙しいところ、また長い期間にわたり御出席いただきまして、誠にありがとうございました。