更新日:2017年9月26日
骨髄移植や末梢血管細胞移植は、白血病や再生不良性貧血などの病気によって、正常な造血が行われなくなってしまった患者さんに対する有効な治療法です。
日本の骨髄バンクで骨髄移植や末梢血管細胞移植を必要とする患者さんは、毎年少なくとも2,000人程度です。一人でも多くの患者さんを救うためには、一人でも多くのドナー登録が必要です。
赤血球にA・B・O・ABという4種類の血液型があるのと同様、白血球にもHLA型(注意)といわれる型があり、その組み合わせは数万通りも存在します。骨髄または末梢血管細胞移植を行うには提供する方(ドナー)と患者さんのHLA型が適合している必要があります。しかし、その確率は、兄弟姉妹間でも4分の1、血がつながっていない非血縁者(他人)間になると数百から数万分の1と極めて低いため、多くの方にドナー登録をしていただく必要があります。
(注意)HLAとは、ヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen)の略
骨髄は骨の内部に存在するスポンジ状の組織で、その中に多くの造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)が含まれています。骨髄移植は、注射器で腸骨(腰の骨)から骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。
末梢血(全身を流れる血液)には、通常は造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)はほとんど存在しませんが、白血球を増やす薬を注射すると、末梢血中にも流れ出します。採取前3日間から4日間、白血球を増やす薬を注射し、造血幹細胞が増えたところで、血液成分を分離する機器を使い、造血幹細胞を採取し、患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。
白血病(血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくられなくなる病気)
再生不良性貧血(血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気)
その他、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、先天性免疫不全症、代謝異常などがあります。
非血縁者間の骨髄移植、末梢血管細胞移植の仲介を行う公的機関です。
移植を希望する患者さんの登録受付を行い、患者さんとドナーの橋渡し役として骨髄等採取・移植までのコーディネート(連絡調整)等を実施しています。血縁者間の骨髄移植、末梢血管細胞移植は、骨髄バンクを通さず行われます。
骨髄・末梢血管細胞の提供の内容を十分に理解している方
年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
体重が男性45キログラム以上、女性40キログラム以上の方
注意1.登録できる年齢は18歳以上54歳以下ですが、骨髄・末梢血管細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。
注意2.ドナー登録後の健康状態によっては、コーディネートを進めることができないこともあります。
注意3.骨髄・末梢血管細胞の提供にあたっては家族の同意が必要です。
注意4.腰の手術を受けたことがある方は骨髄提供はできません。
病気療養中または服薬中の方(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方)
以下の病歴がある方:悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中
悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
ウィルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
過度の肥満の方(体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)が30以上の方)
川越クレアモール献血ルーム
川越市脇田町4番地2川越モディ4階
電話:048-720-8012
電話:03-5280-1789
受付日時:平日(月曜日から金曜日)午前9時から午後5時30分
電話:048-720-8012
受付日時:平日(月曜日から金曜日)午前9時から午後5時
川越市では、骨髄提供者(ドナー)の増加を図り、骨髄移植等を推進するために、公益財団法人日本骨髄バンクでドナー登録をし、バンクをとおして骨髄等を提供した方に助成金を交付します。詳しくは、下記ダウンロードをご覧ください。
保健医療部 健康管理課 管理給付担当(川越市総合保健センター内)
〒350-1104 川越市小ケ谷817番地1
電話番号:049-229-4124(直通)
ファクス:049-225-2817
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