更新日:2019年10月19日
中ノ門堀跡 外観
中ノ門堀跡
江戸時代、川越城は、江戸の北の守りとして重要視され、寛永16年(1639)に藩主となった松平信綱は、城の大改修を行いました。この際に、中ノ門堀が造られたと考えられています。堀は、現在の市役所付近に当たる西大手門側から本丸方向への敵の進入を阻むために巧みに配された堀のひとつであり、堀と堀の間に中ノ門がかつて存在していました。門は、残されている絵図によると二階建ての立派な櫓門であったようです。
しかしながら、明治時代以降になると城内の建物が取り壊されたり、堀の埋め立てが行われ、城は、かつての姿から大きく変貌していきました。
現在では、旧城内域の宅地化が進み、かつての城の名残を留めるものは本丸御殿の一部のほかは、ほとんどなくなってしまいました。そのようななかで、中ノ門堀は、城の堀跡としては唯一現在まで残されていました。そのような貴重な遺構を保存し、市民の憩いの場として、また観光に活用していくために平成20年度から21年度にかけて整備工事を行いました。
整備された施設は、堀跡本体と説明板やベンチを設けた見学広場からとなります。堀跡は、発掘調査に基づき、構築当初の勾配を復元しています。また、城の雰囲気を演出する土塀や冠木門も設置しました。
ぜひ、蔵造りの通りから博物館や本丸御殿へ向かう途中にお寄りください。
川越市郭町1丁目8番6
午前9時から午後5時まで
年末年始(12月29日から1月3日まで)
※都合により休園日を変更することがあります。
東武東上線・地下鉄有楽町線またはJR川越線川越駅から東武バス「札の辻」下車
徒歩5分
西武新宿線本川越駅から東武バス「札の辻」下車徒歩5分
文化財保護課 史跡担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
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