川越市

県指定有形文化財 徳川将軍献上太刀

更新日:2022年3月29日

徳川将軍献上太刀写真
太刀 銘「国資」拵(糸巻太刀拵)

太刀写真
太刀 銘「国資」(4代家綱献上)

太刀写真
太刀 銘「藤原国正」拵(葵紋散糸巻太刀拵)

太刀写真

太刀写真

太刀写真
太刀 銘「藤原国正」(9代家重献上)

名称

徳川将軍献上太刀

よみ

とくがわしょうぐんけんじょうたち

種別 県指定有形文化財・歴史史料
員数 6口
所在地 小仙波町1-20-1
指定年月日 昭和52年3月29日
所有者 喜多院
文化財の概要

 喜多院の中興の祖である天海大僧正は、将軍徳川家康、秀忠、家光の3代にわたる帰依を得て、幕府の宗教政策にも深く関わった。喜多院には、全部で7口の太刀が現存する。
 7口のうち4代家綱献上の銘「友成」の太刀【糸巻太刀】は、重要文化財に指定され、残る6口が、県の歴史資料に指定されている。献上の順は、4代家綱ー銘「国資」、5代綱吉ー銘「備州長船良守」・銘「肥前国藤原広貞」、7代家継ー銘「助氏」、9代家重ー銘「藤原国正」、10代家治-銘「康継」である。
 4代将軍徳川家綱献上の太刀は、磨上(すりあ)げながら茎尻(なかごじり)に国資(くにすけ)と銘があり、鎌倉時代末期の肥後延寿派の国資の作とわかる。地刃ともに健全、出来映えもすぐれる。金梨子地(きんなしじ)糸巻太刀拵は補足箇所があるが、製作年代は江戸初期を下らない。国資を除く5口の太刀は、室町時代初期(応永頃)2口(備州長船良守、助氏)、江戸時代3口(備前国藤原広貞、藤原国正、康継)であり、いずれも地刃健全である。5口とも金梨子地葵紋散、糸巻太刀拵で、一部補修がみられる。製作年代は江戸初期か、下っても元禄頃である。いずれの太刀にも献上目録が存在し貴重である。

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 調査担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
E-Mail:このページの作成担当にメールを送る

市のトップへ戻る