更新日:2023年11月9日
名称 |
木造阿弥陀如来坐像 |
よみ |
もくぞうあみだにょらいざぞう |
種別 |
市指定有形文化財 彫刻 |
員数 |
1躯 |
所在地 |
中福138 天岑寺阿弥陀堂 |
指定年月日 |
平成13年5月9日 |
所有者 |
天岑寺 |
備考 |
本像は、旧二本木阿弥陀堂本尊として伝来したもので、現在は天岑寺(てんしんじ)敷地内に新たに再興された中福阿弥陀堂・薬師堂内に安置されている。 江戸期の観音、勢至像を両脇侍に従定印(じょういん)の阿弥陀像で、像高39.2センチメートル、一木造、玉眼、肉身部漆箔(しっぱく)、法衣部古色仕上からなる。像の構造は意外と古風で、頭体部両側面を含め一材で造り、後頭部背面寄りで背割りし、内刳(うちぐり)を施している。表面彩色、右腕肘から先、裳先、像底底板及び両眼の玉眼は後補、その他、両耳の一部を欠失する。 表面の彩色をはじめ各所に後補の手が加わるものの、椀を伏せたような肉髻の造り、小粒の切付け螺髪、ゆったりとした衣文線を配した衲衣(のうえ)の服制、丸顔で柔和な面相等、藤原様の如来形の特色がよく表れている。頭体部の大半を一材から木取りする構造も古様で、これらの様式・構造的な特色から12世紀末葉頃の造立と推定される。 今福・中福地域は松平信綱の新田開発によって成立したという比較的歴史が新しい土地に、このような平安の古仏が存在しているのは珍しいが、状況的には後世当地に招来されたものと考えられる。 |
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