川越市

市指定有形民俗文化財 鉄砲台を打つ鍛冶職人図大絵馬

更新日:2023年11月30日

鍛冶職人図大絵馬

名称

鉄砲台を打つ鍛冶職人図大絵馬

よみ てっぽうだいをうつかじしょくにんずおおえま
種別 市指定民俗文化財 有形民俗文化財
員数 1面
所在地

郭町2-30-1 川越市立博物館

指定年月日

平成4年4月16日

所有者 金山神社
文化財の概要

 幸町の金山神社に嘉永7年(1854)に奉納されたもの。
 幕末、川越藩は江戸湾への黒船来航に備えて、品川台場のうち第一台場の防備を任された。この絵馬には、台場に据える大砲の台を製作している様子が描かれている。中央では巨大な金床上の鉄板に向かって3人の職人が槌を振り上げ、脇では親方がふいごを操作している。背後に大砲が見えるが、これは別の場所で作ったものだろう。
 裏面に墨書で「奉納 金山大権現 嘉永七寅年二月 高嶋流鉄炮台 異国船渡来之節打之 松郷 鍛冶屋万吉」とあり、川越藩と台場の関係を示す歴史的価値の高い資料である。ペリーの第1回来航は嘉永6年6月、第2回来航が翌7年1月だから、絵馬奉納は第2回来航の直後ということになる。
 絵師は三代目ム蝶。金山神社の場所はかつて鍛冶町と呼ばれ、鍛冶職人が多く住んでいた(現在の幸町)。彼らが祀っていたのが金山神社で、現在は幸町金山会の所有となっている。

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
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