川越市

市指定有形文化財 笹原門樋

更新日:2023年11月1日

名称 笹原門樋
よみ

ささはらもんぴ

種別 市指定有形文化財 建造物
員数 1基
所在地 古谷上地内
指定年月日

平成27年3月25日

所有者 荒川右岸用排水土地改良区
文化財の概要

 旧荒川の右岸堤防に設けられた管型樋門タイプの制水施設で、灌漑用水の取水や増水時の逆流を防ぐ水門の機能を果たしていた。水が通り抜ける抗門はアーチ型で、巻き上げ式に変更される前は観音開きの扉で制御されていたと考えられる。面壁の中央には竣工年月日が刻まれ、明治34年(1901)に竣工されたことが明らかである。
 煉瓦は翼壁を含めてすべてイギリス積みであり、橋梁の親柱をイメージした2つの塔とその間の面壁天端部分に施された装飾に特徴がみられる。煉瓦造建築に着想を得て、軒先を合理的かつ美しく処理するために施されたコーニス(蛇腹)やデンティル積み(歯状装飾)をデザイン・モチーフとして採用し、両端に2つの塔を配して中央に装飾的な面壁天端、石の銘版、アーチの抗門を縦に並べる均整のとれた立面構成を整えるなど、設計者が単なる土木構築物としてだけでなく、建築美に劣らない芸術性を目指していたことがうかがえる。 

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
〒350-8601 川越市元町1丁目3番地1
電話番号:049-224-6097(直通)
ファクス:049-224-5086
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