川越市

市指定有形文化財 漆喰細工伊豆長八作

更新日:2023年11月17日


屋敷稲荷御神体

名称 漆喰細工伊豆長八作
よみ しっくいざいくいずのちょうはちさく
種別 市指定有形文化財 工芸品
員数 2点
所在地 個人所有
指定年月日

昭和50年6月9日

所有者 個人
文化財の概要

 伊豆の長八は本名入江長八(いりえちょうはち)、天祐居士、乾道山人と号した。文化12年(1815)伊豆国下加茂郡松崎村の生まれ。江戸深川で左官を業とし、漆喰細工(鏝絵(こてえ))の名人と謳われた。
 「焙烙(ほうろく)おかめ」は直径22センチメートル、素焼の焙烙の内側に着色した漆喰を用い、おかめの顔面をレリーフ状に表したもので、優雅な出来映えを示す。表面左隅に「乾道」の朱書銘がある。
 屋敷稲荷の御神体は、神鏡を背に空中を飛行する白狐(びゃっこ)の姿を、白色の漆喰で細工し、同じく岩座を形どった台座とともに木造の厨子に納められている。疾走する白狐の姿はまさに生けるがごとく躍動感にあふれており、名人長八の腕の冴えをうかがわせている。白狐の頭尾の長さは22センチメートル、高さ19センチメートル、台座を含めた高さは29センチメートルを測る。岩座の裏に「川越小仙波村 為西川与四郎 丁丑仲秋塗之 本陽巧者天祐居士」の朱字銘があり、明治10年(1877)作の由来確かな品として貴重である。
 長八は明治22年10月8日、75歳で没し、郷里松崎町の浄感寺に葬られた。 

お問い合わせ

教育委員会 教育総務部 文化財保護課 管理担当
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電話番号:049-224-6097(直通)
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