「引越し先でペットを飼えない」「子犬（子猫）が生まれたがもらい手がつかない」などの理由で保健所に引き取りを求める飼い主さんがおられますが、保健所での引き取りはその動物にとって不幸な結果を招きます。保健所で犬や猫を引き取ると原則殺処分になります。（殺処分とは皆さんが考えている様な安楽死ではありません。）

　したがって保健所は、飼い主さんから犬や猫の引き取りを求められても、すぐには引き取りに応じかねます。人間の都合で命を奪われる動物を少しでも減らすため、飼い主の皆様は以下のようなことを考えてください。

• 親族や知り合い等にその動物を飼ってもらえないか相談する。
• 動物愛護団体等に里親探しの相談する。
• 無駄吠え、咬み癖等の動物側に原因がある場合、しつけ方教室のトレーナーや訓練施設に矯正を相談する。
• 動物の病気が原因の場合、かかりつけの動物病院に相談する。（不治の場合は、安楽死も含めて相談する。）

以上のことを行っても事態が改善しない場合には、保健所に御相談ください。（その際には、家族全員がその動物を保健所に持ち込むことを承諾していることが条件となります。）

　失われた命は二度と戻ってきません！

　自分の都合ばかり優先せずに今まで飼ってきた動物の幸せを第一に考えてください。それが飼い主の責任です。