更新日:2023年12月26日
腸管出血性大腸菌O157は大腸菌の一種です。
通常の大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在し、ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢等の消火器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。
病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあり、その一つが腸管出血性大腸菌O157です。
腸管出血性大腸菌O157による食中毒は、子ども、高齢者、抵抗力が弱い方は、重症化することがあります。
このため、子ども、高齢者など抵抗力が弱い方に食事を提供する施設等においては、献立や調理時の衛生管理等に十分注意しましょう。
水溶便、腹痛、血便、発症者の6パーセントから7パーセントの人がHUSや脳症などの重症合併症を発症することがあります。
上記の症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
生焼けの肉、生肉、生レバー、洗浄不足の野菜、原因菌のついた包丁やまな板・手指で調理した食品など
3日間から8日間
腸管出血性大腸菌O157は、菌に汚染された飲食物を摂取したり、患者の糞便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入ることによって感染します。
100個程度の菌数でも感染すると言われていますが、会話をしたり、咳・くしゃみ・汗等で、空気感染や接触感染をするものではありません。
感染予防の基本は手洗いです。
排便後、排泄物の処理をした後等は、せっけんと流水で十分に手洗いしましょう。
また、水洗トイレの取っ手やドアのノブ等、汚染されやすい場所を次亜塩素酸ナトリウム等を使って消毒しましょう。
※次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性があるため、使用方法には注意が必要です。
従事者から食品に腸管出血性大腸菌O157をつけないために、従事者の日々の健康チェックを徹底しましょう。
腸管出血性大腸菌O157を保有していても症状がない人も存在します。
従事者は、トイレ、風呂等における衛生的な生活環境を確保しましょう。
また、十分に加熱された食品を摂取することなどにより、自らの感染防止に努め、徹底した手洗いの励行を行い、自らが施設や食品の汚染の原因とならないように、体調に留意し、健康を保つように努めてください。
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