小村雪岱 《雪の朝》
1941年(昭和16)頃
紙、木版 41.2cm×18.3cm
本図は家屋と雪からなる美しいフォルムに特色を持つ木版画。早朝だろうか、まだ薄暗い中、屋根の上や建物の周囲には雪が深く積もっている。夜が明けても、しんしんと雪は降り続いている。あさげの準備の最中なのだろうか。障子を通してもれてくる室内の明かりが、寒さの中に温もりを感じさせる。今は過ぎ去った昔の東京とそこに暮らす人々がしのばれる作品である。なお、この版画は作者の没後に版行された(すられた)ものである。
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