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令和5年度「教育行政方針」について

最終更新日:2023年4月11日

川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、令和五年度教育行政方針につきまして御説明申し上げます。

昨年は引き続くコロナ禍の中ではありましたが、市制施行百周年という大きな節目の年であり、教育委員会におきましても、この節目を記念するさまざまな事業を実施いたしました。
十二月一日の市民の日には、市立学校を午前中のみの授業とすることで、記念式典をはじめ、公民館の体験教室や図書館のバックヤードを巡る謎解きツアー、博物館の特別展などの記念事業に、子どもたちが参加し、百周年を体感する機会を設けました。
教育委員会では、次の百年への歩みを着実に進めるため、第三次川越市教育振興基本計画の基本理念である「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」の実現に向けて、一人ひとりの子どもが夢や志をもって自身の未来を切り拓き、これからの社会の創り手となるために必要な資質・能力を育む教育の充実に努めるとともに、市民一人ひとりが、郷土に誇りをもち、多様な人々と連携・協働しながら心豊かに暮らせるよう、人生百年と言われる時代に、生涯にわたる学びの支援や活動の場の提供・充実のために様々な工夫や取組を続けております。
コロナ禍の生活も四年目に入りますが、学校や社会教育施設等におきましては、感染拡大防止に配慮することで、行動制限なく活動することができるようになってまいりました。これまで、精神的、また体力的に、辛さや苦しさを抱えながらも、子どもたちは力強く、前へと進んでおります。私は、その子どもたちを支えたいと強く思います。令和五年度から全ての市立学校で実施となるコミュニティ・スクールは、保護者と地域住民が学校運営に参画し、協働しながら、子どもたちの豊かな成長を地域と学校が共に支える新しい仕組みです。先の見通せない社会状況ではございますが、アフターコロナ、ウィズコロナも見据え、引き続き地域や市民の皆様の御協力をいただきながら、児童生徒の教育活動や学びの保障に努め、「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」の実現に向け、施策を進めてまいります。

それでは、令和五年度の教育行政の主要な施策の概要につきまして、第三次川越市教育振興基本計画の施策に沿って、御説明申し上げます。

まず、施策1「確かな学力の育成」でございます。
確かな学力の育成につきましては、教育委員会と学校が目標と指導方法を共有し、授業改善を柱として取り組むことで児童生徒一人ひとりの伸びに少しずつ成果が見られており、引き続き、知識及び技能と、思考力・判断力・表現力等の資質・能力をさらに伸ばしていけるよう進めているところでございます。
「川越市小・中学生学力向上プラン」の取組は、「理解・共有」「定着」「深化」という段階を経て、令和五年度から七年度までの三年間で、「川越授業スタンダード」を各学校がより一層活用し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進することで、学習の質を高め、学力向上につなげてまいります。加えて、各学校の課題を明確にし、実態に応じた指導ができるよう、各種調査結果の分析を進め、専門家の意見を取り入れながら、教育委員会と学校が一体となって課題解決に取り組んでまいります。
さらに、児童生徒一人ひとりの学びを充実させるために、引き続きオールマイティーチャーを配置するとともに、児童生徒一人に一台の情報端末が配備された環境を最大限に活用し、これまでの教育実践とICTを効果的に組み合わせ、「個別最適な学び」「協働的な学び」の充実を図ることで学力の向上につなげてまいります。
加えて、令和四年度には、令和七年度までの四年間を計画期間とする第二次川越市学校教育情報化推進計画を策定いたしました。同計画に則り、「情報モラル・情報セキュリティ指導カリキュラム」「プログラミング教育指導プラン」の作成を進め、学習の基盤となる情報活用能力の育成を進めてまいります。
また、児童生徒や教職員がICTを円滑に利活用できるよう、専門的知識を有した外部人材を継続して活用するとともに、家庭学習にICTを日常的かつ効果的に活用できるよう取り組んでまいります。
小中一貫教育の推進や、小学校における教科担任制の導入につきましては、モデル校の取組事例等を共有し、小中九年間を見通した教育活動を推進してまいります。
また、グローバル化に対応する教育を推進するために、引き続き英語指導助手を学校に計画的に配置し、指導体制の充実を図ります。英語指導助手を効果的に活用し、英語に触れる機会をより充実させることで、児童生徒の英語によるコミュニケーション能力の育成に努めてまいります。さらに、全市立学校への英語教育推進訪問を実施し、英語指導助手の資質向上を図ってまいります。
また、幼児期から児童期における一人ひとりの子どもの発達や学びにつきましては、令和四年度に策定いたしました「川越市ときも学びのプロセス」を活用し、切れ目のないように接続する教育・保育を目指すため幼稚園・保育園・認定こども園・小学校との連携を強化してまいります。

続きまして、施策2「豊かな心と健やかな体の育成」でございます。
児童生徒の豊かな心を育成するため、道徳教育の全体計画及び道徳科の年間指導計画に基づき、道徳教育推進教師を中心とした学校全体の取組を進める中で、答えが一つではない課題を、児童生徒一人ひとりが自分の問題として捉え、向き合う、「考え、議論する道徳」の授業を実践してまいります。
また、自らの未来を切り拓く、真の人間力の育成を目指す「ふるさと学習」に引き続き取り組んでまいります。地域の魅力を広く、深く知る活動や、地域と協働して行う活動などの探究的な学びを通して、地域に愛着や誇りをもち、貢献しようとする心を育み、ふるさと川越を心の居場所として、国内外で活躍する児童生徒の育成を目指してまいります。
さらに、川越市小・中学生読書推進事業の一環で、令和四年度に市制施行百周年記念事業として実施した「小江戸小・中学生ビブリオバトル」を継続して実施するなど、児童生徒の読書意欲をより一層喚起し、読む力・書く力の育成とともに、豊かな情操を育む読書活動を推進してまいります。
いじめの対応につきましては、引き続き「川越市いじめ防止等のための基本的な方針」を徹底してまいります。特に、昨年十二月に文部科学省から示された生徒指導提要(改訂版)を受けて、児童生徒に対して、学校生活のあらゆる場面で、「自分も一人の人間として大切にされている」という自己存在感、ありのままの自分を肯定的に捉える自己肯定感、さらには、他人のために役に立った、認められたという自己有用感を育んでまいります。そして、児童生徒が自分の大切さと共に他人の大切さを認めることができる人権感覚と、いじめをしない態度や能力を身に付けることができるよう、各学校と家庭、地域や関係機関と連携し、いじめ防止を推進してまいります。
また、児童生徒が自発的にいじめ防止に取り組む活動に対しましては、引き続き学校と協働して支援してまいります。学校に対しましては、学期ごとに全学校、全学級に実施する生徒指導推進訪問や、学級経営・いじめ問題アドバイザー派遣など、積極的に支援を行い、諸問題の早期発見・早期対応に引き続き力を注いでまいります。
不登校児童生徒への支援につきましては、全中学校に配置しているさわやか相談員の校区内での活用や学生支援員の派遣など引き続ききめ細かく実施してまいります。併せて、社会福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーを活用するとともに、教育センター第二分室を積極的に活用し、特に不登校児童への支援体制の充実を図ってまいります。加えて、各学校の不登校の状況を把握し、「校内学習室」を設置するなど、不登校児童生徒が安心できる居場所づくりを推進してまいります。
児童生徒の健康の保持増進と体力向上の推進につきましては、運動の機会を確保することや、体育の授業等を通して、児童生徒の運動への関心を高めるよう工夫しながら、引き続き取り組んでまいります。加えて「トップアスリートふれあい事業」や「オリンピック教室」等により、スポーツのすばらしさや運動する楽しさを伝え、体力向上につなげてまいります。また、より安全で質の高い水泳授業を検討するため、プール施設及び水泳指導の民間委託をモデル校において実施し、その成果と課題を検証してまいります。
児童生徒が、健康的な生活習慣を身に付け、命の大切さや生きることのすばらしさに気付き、自他の生命を尊重できる心を育むため、関係機関との連携を深め、「救命教育」、「防災教育」、「がん教育」、「性に関する指導」など、「いのちの教育」に取り組んでまいります。「生理の貧困」への対応につきましては、生理用品を学校に配布し、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう環境を整えてまいります。

続きまして、施策3「自立する力の育成」でございます。
「キャリア教育」、「主権者教育」、「環境教育」、「消費者教育」などにおいて、発達段階に応じ、全市立学校において、主体的に社会の形成や課題解決に参画する力の育成に努めてまいります。児童生徒が目的意識を持って自らの進路選択等ができるよう、外部の人材を活用した講演会や教職員への研修を充実してまいります。
市立川越高等学校におきましては、一人ひとりの希望する進路に向けた確かな学力や技能等を培う実学教育を重視し、将来、職業を通じて社会に貢献できる人材の育成を目指し、生徒の社会的自立を促してまいります。

続きまして、施策4「多様なニーズに対応した教育の推進」でございます。
特別支援教育の充実につきましては、インクルーシブ教育システムの構築に向け、多様な学びの場の提供と児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の充実を図るため、学級運営支援員や特別支援教育支援員を配置するとともに、児童生徒の特性、保護者の意向を最大限尊重した就学相談を実施してまいります。併せて、教職員の特別支援教育の専門性を高めるため、特別支援教育の免許法認定講習を開設し、研修の充実に努めてまいります。
また、外国人児童生徒への支援を充実させるため、語学指導補助員等の派遣を進めてまいります。
加えて、経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助につきましては、必要な援助が行き渡るよう制度の周知手法を工夫し、事業を推進してまいります。

続きまして、施策5「教育の質を高める環境の充実」でございます。
教職員の研修につきましては、そのキャリアステージに応じ、求められている資質・能力の積み上げを図るとともに、若手・中堅教職員の教育に対する識見や実践的指導力、使命感を高め、学校運営の推進者となるよう継続して教職員のキャリアアップに取り組んでまいります。
教職員の働き方改革につきましては、統合型校務支援システムを活用し、事務の効率化を図るとともに、教職員の業務を支援するスクール・サポート・スタッフを配置し、教職員が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備してまいります。
また、教職員研修計画を見直し、内容を精査するとともに、引き続きオンライン等を積極的に活用することで、教職員の負担軽減を図ってまいります。加えて、「川越市教職員研修ポータルページ」を新設し、研修資料や動画等の情報をインターネット上に掲載することで、教職員のICT活用指導力の向上を図ってまいります。さらに、部活動の外部指導者として部活動指導員の導入についても進めてまいります。
教職員の負担軽減と中学校部活動のあり方の変化に伴う、部活動の地域移行につきましては、「川越市中学校の部活動地域移行検討委員会」において、関係各課と連携しながら、まずは休日の部活動について、地域移行に向けた環境整備から、前向きかつ慎重に進めてまいります。
市立川越高等学校につきましては、学校の活性化・特色化の推進のため、公募により採用する校長の高いリーダーシップのもと、一人ひとりの希望する進路に向けた確かな学力・技能を培い、人生や社会の未来を切り拓くことのできる力を育んでまいります。
さらに、「川越市立川越高等学校教育審議会」を開催し、創立百周年に向けて、時代の要請と市民の期待に応える魅力ある学校づくりの協議を行ってまいります。
市立特別支援学校につきましては、施設設備の充実とともに、生徒一人ひとりに合った進路指導を引き続き実施してまいります。また、センター的機能をより有効に発揮するため、全市立学校と連携する機会を計画的に設け、特別支援教育の推進に努めてまいります。

続きまして、施策6「学びを支える教育環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校の施設・設備につきましては、引き続き大規模改造工事、トイレ改修工事及び重要設備の更新等、計画的な整備を進めてまいります。併せて、特別教室への空調設備の設置を進めるほか、体育館につきましても、空調設備の導入や照明のLED化を進めるなど、教育環境のさらなる充実を図ってまいります。
学校給食につきましては、学校給食センターの施設設備の更新を計画的に実施してまいります。また、栄養バランスの取れた献立に地場産物を積極的に使用するとともに、徹底した衛生管理のもと安全安心な給食の提供に、引き続き努めてまいります。
さらに、放課後児童健全育成事業である学童保育事業につきましては、安全計画の策定を進め、児童の安全・安心な居場所を確保してまいります。また、正規職員の配置を進めるとともに、放課後児童支援員等の研修等の充実を図り、職員の資質の向上に努めてまいります。また、入室児童数の増加に伴う対応といたしまして、市立小学校の敷地内に設置されているという利点を生かし、学校と連携しながら保育環境の整備に努めるとともに、老朽化したトイレの改修や空調設備の入れ替えを計画的に進め、安全・安心な学童保育に努めてまいります。

続きまして、施策7「家庭・地域の教育力の向上」でございます。
幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた家庭教育に関する学習機会を提供してまいります。
また、子どもたちの豊かな人間性や社会性など「生きる力」を育むため、放課後に地域住民等の参画を得て、学習や体験・交流活動を通じ、子どもたちが地域の中で安全・安心に過ごす放課後子供教室について、拡充に努めてまいります。同時に、学校・家庭・地域がより多くの情報を共有しながら、連携・協働し、地域ぐるみの教育がさらに充実するよう、子どもサポート事業を推進してまいります。併せて、保護者や地域住民の学校運営への参画により、学校と地域との連携・協働体制を構築し、社会に開かれた教育課程の実現のため、四月より全市立学校において、コミュニティ・スクールを実施いたします。

続きまして、施策8「生涯学習活動の推進」でございます。
霞ケ関北公民館の移転に係る事業につきましては、実施設計に着手いたします。また、仮称西公民館につきましても建設に向けた検討を進めてまいります。
その他既存の公民館につきましても、市民のニーズを的確に捉え、学校や社会教育関係団体等と連携して、多様な学習機会の提供に努めるとともに、地域住民の自主的な活動への支援も行いながら、地域の学習拠点として、多くの市民が集い、学びあえるような取組を進めてまいります。
図書館につきましては、改定をいたしました川越市立図書館運営方針に基づき、市民のニーズに応える資料の充実、電子書籍の拡充や地域資料のデジタル化を推進するとともに、精度の高い情報提供により、課題解決の支援を行い、市民の皆様の知的欲求に応える施設となるよう、引き続き努めてまいります。
子どもの読書活動の重要性に鑑み、第四次川越市子ども読書活動推進計画の策定を進め、学校への図書貸出や図書館職員の学級訪問等の充実に努めることにより、児童生徒の学習活動への支援を引き続き行ってまいります。加えて、ブックスタート事業を継続することにより乳幼児と保護者が絵本を通して触れ合う子育て支援を推進いたします。また、全館への自動貸出機導入を進め、併せて、貸出返却サービスのあり方について、利用者の利便性向上を最優先に検討してまいります。さらに、本市に関するデジタルアーカイブされた映像・写真資料を視聴できる映像公開ライブラリーとして、県が進めている「彩の国デジタルアーカイブシステム」の個別視聴システムの端末を設置いたします。
博物館につきましては、近年博物館に求められる役割が多様化・高度化していることを踏まえ、博物館法改正の趣旨を生かした運営に努めてまいります。また、貴重な文化財である蔵造り資料館を安全に観覧いただくための耐震化工事を着実に進めてまいります。さらに、市内外から来館される皆様に、より快適にご利用いただけるよう博物館のトイレ改修を行います。

最後に、施策9「文化財の保存と活用」でございます。
本市が誇る貴重な歴史遺産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を図ります。また、地域社会とともにその保存・活用を総合的かつ計画的に実行するために策定中の「川越市文化財保存活用地域計画」について、本年中の文化庁認定を目指して事務手続きを進めてまいります。
また、国指定史跡河越館跡の整備事業につきましては、市民に愛される史跡公園を目指して、引き続き、整備方法を検討してまいります。
市指定史跡山王塚古墳につきましては、官報告示後に正式に国史跡に指定される予定でございます。指定後も、広く市民に対して史跡の重要性・希少性を周知してまいります。
また、令和五年度に、第五十八回全国史跡整備市町村協議会大会が、川越市を会場に開催されます。川越市の史跡等の魅力を全国に向けて発信できるよう努めてまいります。
さらに、本市に残る無形民俗文化財の後継者育成を支援するとともに、児童生徒が地域の歴史や伝統文化への興味・関心を高め、誇りや愛着を持って大切に継承する心を育むため、出前授業など積極的な学習機会の提供に努めてまいります。

以上が、令和五年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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