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令和6年度「教育行政方針」について

最終更新日:2024年3月19日

川越市教育委員会

本年第一回定例会の開会に当たり、私の教育行政方針に先立ちまして、本年一月一日に発生しました令和六年能登半島地震により、お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方、ご家族や関係者の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。また、被災地で支援活動に尽力されている方々に、深く敬意を表します。現在も余震が続き、予断を許さない状況が続いておりますが、被災地の皆さまの安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。そして、本市子どもたちには、「当たり前」と思われる日常の生活のありがたさ、今後、自分ができることは何かを真剣に考える機会とさせたいと思います。
それでは、令和六年度教育行政方針につきまして御説明申し上げます。

川越の街を歩くと、再び賑わいを感じることができるようになりました。市内各所では、地域の皆さまが主体となって、様々なイベントやお祭りが開催されるようになり、活気が溢れ、皆さまの楽しそうな表情を拝見する機会も増えてまいりました。
学校教育活動におきましても、普段の授業をはじめ、運動会や体育祭、修学旅行や校外学習など、学校を取りまく制限が緩和され、これまでの「当たり前」であった学校生活が戻りつつあります。私は、「当たり前」であったことが、如何に価値あるものであったかを改めて認識するとともに、子どもたちの元気な姿を見ることができ、嬉しく思います。「当たり前」であった学校生活を取り戻すために、学びを止めずに、教職員と子どもたちが一丸となって、また、学校・家庭・地域が連携し、日々の教育活動に取り組んできた成果であると考えます。
また、社会教育活動におきましても、公民館まつりなど、開催を見合わせていた事業も再開され、サークル活動においてもより一層活発になってきております。図書館や博物館の講座や教室もこれまでの制限を緩やかにして実施するなど、コロナ禍以前の姿を取り戻してきていると感じた一年でありました。社会全体がコロナ禍からの脱却に向けて動き出すなか、不安定な国際情勢や世界的な規模での気候変動、また、急速な技術革新の進展や多様性を認めていこうとする現代にあっては、私たちの価値観も急速に変化するなど、将来の予測が困難な時代を迎えております。
このような社会情勢の中で、教育を取りまく環境も、少子化や人口減少、デジタル技術の飛躍的な発展など、急速かつ大きく変化しており、こうした変化の激しい社会に求められる資質・能力を育むことは、教育の使命であると考えております。
本市教育委員会では、第三次川越市教育振興基本計画の基本理念である「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」の実現に向けて、九つの施策を推進し、その中の「確かな学力の育成」、「豊かな心と健やかな体の育成」、「学びを支える教育環境の整備・充実」の三つの施策を、重点施策として位置づけ、取組を続けております。教育に携わる方々と思いを一つにしながら、一つ一つの施策を実行し、一定の成果を上げていると考えております。
「確かな学力の育成」では、子どもたちに一人一台の学習者用コンピュータを配備し、ICTを活用した授業改善に着実に取り組んでまいりました。
「豊かな心と健やかな体の育成」では、郷土である川越について学びを深め、ふるさとを大切にし、将来の川越を担う資質・能力を身に付けてほしいという願いから、市立小・中学校全校で「川越市ふるさと学習」の取組を開始しました。
「学びを支える教育環境の整備・充実」では、財源の確保に努めながら、子どもたちの安全・安心を第一に考え、大規模改造工事及びトイレ改修工事を計画的に進めてまいりました。
本計画も計画期間の終盤にさしかかりますが、変化の激しい社会だからこそ、「時代を超えて変わらない価値のあるもの」を大切にし、同時に、「時代の変化とともに変えていく必要があるもの」に柔軟に対応しながら、社会の変化に的確かつ迅速に対応し、「生きる力を育み未来を拓く川越市の教育」の実現に向け、教育施策を一層充実させてまいります。

それでは、令和六年度の教育行政の主要な施策の概要につきまして、第三次川越市教育振興基本計画の施策に沿って、御説明申し上げます。
まず、施策1「確かな学力の育成」でございます。
学校は、全ての子どもが将来自立して社会で生き、豊かな人生を送ることができるよう、その基礎となる力を培う場でございます。なかでも、確かな学力の育成はその中核をなすものであり、授業改善を柱として教育委員会と学校が一体となり、進めているところでございます。
本市の児童生徒は、全国及び県の学力・学習状況調査の結果の分析から、児童生徒一人ひとりの学力の伸びに成果が見られる一方で、知識及び技能と、思考力、判断力、表現力等の資質・能力をバランスよく伸ばすことに課題があると捉えております。
令和五年十二月に公表された、国際的な機関であるOECD(経済協力開発機構)が行う、生徒の学習到達度に関する調査、いわゆるPISA調査の2022年調査の結果では、日本は読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野全てにおいて世界トップレベルであり、2018年調査より平均得点が上昇しております。要因として、学習指導要領を踏まえた授業改善が進んだことや、生徒がICT機器の使用に慣れたことなどが指摘されており、確かな学力の育成における授業改善の重要性が示されております。
現在、本市で取り組んでいる「川越市小・中学生学力向上プラン」は、学習指導要領を踏まえた授業改善の在り方やICT活用の必要性を示しております。引き続き、川越市が目指す授業の基本形「川越授業スタンダード」を一層推進することで、学力向上の取組における学校間の格差をなくし、「主体的・対話的で深い学び」を実現させてまいります。そして、児童生徒が将来の夢や目標を実現できるよう、教育委員会と学校が一体となって、確かな学力を育成してまいります。
また、児童生徒一人ひとりの学びを充実させるために、令和五年度にモデル校を指定し、学習者用コンピュータの効果的な活用事例を創出したリーディングDXスクール事業における実践を、市立小・中学校へと広げ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図ってまいります。
さらに、「第二次川越市学校教育情報化推進計画」に基づき、児童生徒にとって学びやすく、教職員にとって活用しやすいICT環境を整備し、児童生徒や教職員がICTを円滑に利活用できるよう、専門的知識を有した外部人材を継続して活用するとともに、「川越市小・中学生学力向上プラン」に基づき、家庭学習にICTを日常的かつ効果的に活用できるよう取り組んでまいります。
加えて、グローバル化に対応する教育の推進に向け、日本や外国の文化を理解し、グローバルな視野で活躍するための資質・能力の育成を目指します。そのため、児童生徒が生きた英語に触れる機会をより充実できるよう、英語指導助手を全市立学校に計画的に配置するとともに、英語指導助手の効果的な活用について、英語教育推進訪問により、各校の指導と外国語科部会を支援してまいります。また、優れた取組を行っている教職員の授業を通して、研究協議を行うなど研修の機会を設け、教職員の指導力を高め、児童生徒が外国語でコミュニケーションを図る資質・能力を着実に育成してまいります。さらに、「外国語活動・外国語科研究委員会」を活性化させ、本市の実態に合ったより良い英語教育の在り方について検討を進めてまいります。
幼児期から児童期における一人ひとりの子どもの発達や学びにつきましては、「川越市ときも学びのプロセス」を活用し、切れ目のないように接続する教育・保育を目指すため、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校との連携を強化するとともに、保護者への啓発も行ってまいります。
さらに、義務教育段階における学びの連続性につきましては、小中一貫教育の推進、モデル校の取組事例等を共有し、小中九年間を見通した教育活動を推進してまいります。

続きまして、施策2「豊かな心と健やかな体の育成」でございます。
児童生徒の豊かな心を育成するため、道徳教育推進教師を中心とした、学校全体の取組を進める中で、答えが一つではない課題を、児童生徒一人ひとりが自分の問題として捉え、向き合う、「考え、議論する道徳」の授業を実践してまいります。
また、ふるさと川越を学びのフィールドとして、地域の魅力を広く、深く知る活動や、地域と協働して行う活動などの探究的な学びを通して、地域に愛着や誇りを持ち、貢献しようとする心を育み、ふるさと川越を心の居場所として、地域社会はもとより、国内・世界で自らの未来を切り拓く真の人間力の育成を目指す「川越市ふるさと学習」に引き続き取り組んでまいります。
川越市小・中学生読書推進事業である「読書紹介文コンクール」、「小江戸小・中学生ビブリオバトル」につきましては、参加校が増加し、本の紹介内容も充実したものとなるなど成果を上げております。今後も市立図書館と連携し、継続して実施するなど、児童生徒の読書意欲をより一層喚起し、読む力・書く力の育成とともに、豊かな情操を育む読書活動を推進してまいります。

いじめへの対応につきましては、「川越市いじめ防止等のための基本的な方針」を徹底できるよう、各学校への指導・助言を継続してまいります。特に、自分も一人の人間として大切にされているという自己存在感、他から認められたという自己有用感に裏付けられた、自分を肯定的に捉える自己肯定感などを育むとともに、自他を大切にし、認めることができる人権感覚と、いじめをしない態度や能力を身に付けることができるよう、児童生徒が自発的にいじめ防止に取り組む活動を推進してまいります。また、学校に対しましては、学期ごとに全学校、全学級に実施する生徒指導推進訪問や、学級経営・いじめ問題アドバイザー派遣などの支援など、各学校の対応が目に見える形で、諸問題の早期発見・早期対応に取り組めるよう努めてまいります。

不登校児童生徒への支援につきましては、「個別最適な学び」の視点から各学校における「校内学習室」のさらなる充実を図り、不登校児童生徒にとって安心できる居場所づくりと、学びたいと思った時に学べる環境づくりを進めてまいります。加えて、より多くの児童生徒への支援ができるよう、全市立中学校に配置しているさわやか相談員の校区内の小学校への派遣や、大学と連携した学生支援員の派遣など、引き続き実施してまいります。併せて、社会福祉や精神保健福祉等の専門的な知識・経験を有するスクールソーシャルワーカーのさらなる活用を推進していくなど、家庭も含めた不登校児童生徒への支援体制の充実を一層図ってまいります。
児童生徒の健康の保持増進と体力向上の推進につきましては、学びや伸びを積み重ねる指導計画や指導内容の明確化など、学習指導のさらなる改善と充実を図ることにより、体育の授業等を通して、児童生徒の運動量の確保と運動への関心・意欲を高めるよう工夫してまいります。また、市内小・中学校で計画的に「トップアスリートふれあい事業」や「オリンピック教室」等を実施することにより、スポーツのすばらしさや運動する楽しさを伝え、体力向上につなげてまいります。また、より安全で質の高い水泳授業の在り方を検討するためのプール施設及び水泳指導の民間委託については、モデル校において対象学年を拡大し、成果と課題を検証してまいります。
児童生徒が、生きることのすばらしさや生命の尊さに気付き、自他を尊重する態度を身に付けることができるよう関係機関との連携を深め「救命教育」、「防災教育」、「がん教育」、「性に関する指導」など、「いのちの教育」の充実を図ってまいります。特に、防災教育につきましては、専門家による助言を基に研究してまいりました実践的な取組を、今後より一層推進してまいります。「生理の貧困」への対応につきましては、生理用品を学校のトイレに配置し、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう環境を整えてまいります。

続きまして、施策3「自立する力の育成」でございます。
自立する力の育成にあたっては、「キャリア教育」、「主権者教育」、「環境教育」、「消費者教育」などにおいて、児童生徒の体験活動を重視し、発達段階に応じ、教科や特別活動等あらゆる教育活動を通して、全市立学校において、主体的に社会の形成や課題解決に参画する力の育成に努めてまいります。育成にあたっては、関係する公的機関・民間機関等と連携した教育を推進してまいります。また、児童生徒が将来の夢や目標を持てるよう、また目的意識を持って自らの進路選択等ができるよう、外部の人材を活用した講演会やキャリア教育における教職員への研修を充実してまいります。
市立川越高等学校におきましては、一人ひとりの希望する進路に向けた確かな学力や技能等を培う実学教育を重視し、将来、職業を通じて社会に貢献できる人材の育成を目指し、生徒の社会的自立を促してまいります。

続きまして、施策4「多様なニーズに対応した教育の推進」でございます。
特別支援教育の充実につきましては、「川越市特別支援教育推進に関する計画」に基づき、市立小・中学校全校に特別支援学級を設置してまいります。
また、インクルーシブ教育システムの構築に向けて、多様な学びの場の提供と児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援の一層の充実を図るため、学級運営支援員や特別支援教育支援員を配置するとともに、児童生徒のより良い学びの場について、保護者の意向を最大限尊重した就学相談を実施してまいります。さらに、中核市として特別支援教育の免許法認定講習を実施し、管理職や教職員の特別支援教育に係る専門性の向上に努め、市立小・中学校全校に特別支援学校教諭免許状を保有した教職員が在籍することを目指してまいります。
また、心の教育、学力向上、いじめの未然防止等、多様化する学校課題を解決するため、引き続き、オールマイティーチャーを配置するとともに、外国人児童生徒への支援を充実させるため、語学指導補助員等の派遣を進めてまいります。
加えて、経済的な理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助につきましては、この春に小学校へあがる児童への新入学児童生徒学用品費等の増額を行うとともに、制度の周知により必要な援助が行き渡るよう、引き続き取り組んでまいります。

続きまして、施策5「教育の質を高める環境の充実」でございます。
教職員の研修につきましては、そのキャリアステージに応じ、求められている資質・能力の育成を図るために、新たな教師の学びの姿である「学び続ける教師」の育成に資する研修体制を整え、教師と管理職等が対話を行う中で必要な学びを主体的に行っていく「対話に基づく受講奨励」を推進してまいります。経験者研修では、経験の浅い教職員については、教育に対する識見や実践的指導力、使命感、倫理観を高め、中堅教職員については、学校運営の推進者となるよう、個々の能力、適性等に応じた、継続的なキャリアアップに取り組んでまいります。
教職員の働き方改革につきましては、部活動の朝練習を始め業務の精選に取り組んでまいりました。今後も、統合型校務支援システムを活用し、事務の効率化を図るとともに、教員の業務を支援するスクール・サポート・スタッフを計画的に配置し、教員が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備してまいります。
また、見直し、内容を精査した教職員研修計画や、受講日時を柔軟に設定できるオンデマンド型の研修とすることで、引き続き教職員の負担軽減を図ってまいります。
中学校の学校部活動の在り方の変化に伴う、部活動の地域連携・地域移行につきましては、地域人材の発掘、育成による連携を広めながら、休日の学校部活動において、複数校で一緒に活動する合同部活動の導入や部活動指導員の配置の拡充などを進めてまいります。また、引き続き「川越市中学校の部活動地域移行検討委員会」において、関係各課と連携しながら、令和五年十二月に設置した「川越市学校部活動地域連携・地域移行推進基金」の効果的な活用方法も含めた検討を行い、休日の学校部活動の地域連携を進めながら、地域移行に向けた環境整備を、慎重かつ着実に進めてまいります。
市立川越高等学校につきましては、創立百周年に向けて、「川越市立川越高等学校教育審議会」を開催し、教育の充実を図り、市民の期待に応える魅力ある学校づくりの審議を行ってまいります。
さらに、魅力ある学校づくりの推進を図るため、進路指導力向上のための教職員研修の充実を図り、教職員の学習指導力を高めてまいります。併せて、教育環境の改善のための取組として、老朽化しているトイレ設備の改修等、計画的な整備を進めてまいります。
市立特別支援学校につきましては、施設設備の充実とともに、生徒一人ひとりにあった進路指導を引き続き実施してまいります。また、市立特別支援学校のセンター的機能をより有効に発揮するため、全市立学校と連携する機会を計画的に設け、特別支援教育の推進に努めてまいります。

続きまして、施策6「学びを支える教育環境の整備・充実」でございます。
老朽化している小・中学校の施設・設備につきましては、引き続き大規模改造工事やトイレ改修工事とともに、重要設備の更新などの整備を、計画的に進めてまいります。併せて、特別教室への空調設備の設置を進めるほか、体育館につきましても、空調設備の設置と照明のLED化を着実に推進し、教育環境のさらなる充実を図ってまいります。
市立小・中学校の適正規模・適正配置等につきましては、少子化による学校の小規模化が進むなか、将来の小・中学校の在り方について審議するため、学識経験者、学校、地域関係者等を委員とする附属機関を設置し、検討を進めてまいります。
学校給食につきましては、学校給食センターの施設設備の老朽化に伴い、ボイラ更新工事及び厨房設備の改修工事等、計画的に整備を実施してまいります。また、食材価格が高騰する中にあっても、栄養バランスの取れた献立に地場産物を積極的に使用するとともに、徹底した衛生管理のもと安全・安心な給食の提供に、引き続き努めてまいります。
放課後児童健全育成事業である学童保育事業につきましては、正規職員の配置を進めるとともに、研修等の充実による保育の質の向上に努めてまいります。また、学童保育室における老朽化したトイレの改修や空調設備の入れ替えなどを計画的に進めるとともに、小学校の敷地内にある利点を生かして教室の利活用を図るなど、学校との連携を強化することで、入室児童数が増加する中においても、安全・安心な保育環境の整備・充実へと取り組んでまいります。

続きまして、施策7「家庭・地域の教育力の向上」でございます。
コミュニティ・スクールにつきましては、地域や保護者の理解、協力を得て、令和五年度から全市立学校で導入いたしました。このことにより、学校運営に地域の声を積極的に生かした、特色ある学校づくりを進めているところでございます。
今後は、学校運営協議会と地域学校協働活動の一体的推進に向けて、学校と地域が連携・協働できる仕組みに取り組んでまいります。
子どもたちの豊かな人間性や社会性などの「生きる力」を育むため、学校・家庭・地域が連携・協働し、地域の特色を生かして地域ぐるみで子どもたちを育てる、子どもサポート事業を引き続き推進してまいります。また、放課後に地域住民等の参画を得て、学習や体験・交流活動を通じ、子どもたちが地域の中で安全・安心に過ごす放課後子供教室については、地域の実情にあわせて、拡充に努めてまいります。
家庭教育につきましては、幼稚園・保育園や小・中学校等の保護者を対象に、子どもの成長・発達段階に応じた学習機会を提供してまいります。

続きまして、施策8「生涯学習活動の推進」でございます。
公民館につきましては、学校や社会教育関係団体等と連携して、ライフステージにおける課題や現代的課題に応じた、多様な学習機会の提供に努めてまいります。また、老朽化している公民館の施設設備につきましては、空調設備の更新整備を計画的に進めるほか必要な修繕についても着実に進めてまいります。
併せて、市民の皆さまの自主的な活動を支援するため、情報提供方法を工夫し様々な世代における地域活動の情報が必要とされる方々に伝わるよう努めるなど、地域における身近な学習施設として、多くの市民が集い、そこで学んだ知識を互いに学び合えるような取組を進めてまいります。
図書館につきましては、「川越市立図書館運営方針」に基づき、市民のニーズに応えるための資料及び電子書籍の充実を図り、また、地域資料のデジタル化を推進することで、市民の皆さまが求める質の高い図書館サービスを提供できるよう、引き続き努めてまいります。
また、「第四次川越市子ども読書活動推進計画」を着実に推進していくために、図書館職員の学級訪問等の充実に努めることで、児童生徒の読書好きを育むための支援を引き続き行ってまいります。加えて、読書の習慣化が子どもの頃から芽生え、乳幼児と保護者が絵本を通して触れ合うきっかけづくりとなるブックスタート事業を継続して実施してまいります。さらに、全館において図書館資料のIC管理の拡充及び自動貸出機を導入することにより、資料の適正な管理を進めてまいります。
博物館につきましては、博物館に求められる役割が多様化・高度化するなか、ニーズを踏まえた運営に努めてまいります。令和五年度、来館者用トイレの改修工事に併せて展示模型の補修及び説明板の新設を行っております。これらを活用し、常設展示の理解と学習効果を高めるよう努めてまいります。企画展といたしましては、川越の農業と自然の中の暮らしをテーマに、その歴史と魅力を紹介する展示を行います。また、蔵造り資料館耐震化事業につきましては、引き続き、店蔵の耐震化工事を着実に進めてまいります。

最後に、施策9「文化財の保存と活用」でございます。
令和五年十二月に文化庁より認定された「川越市文化財保存活用地域計画」に基づき、地域社会とともに、その保存・活用を総合的かつ計画的に実行してまいります。また、本市が誇る貴重な歴史遺産である文化財を後世に残し、伝えていくために、文化財調査等を実施し、文化財指定等による保護を図ってまいります。
次に、国指定史跡河越館跡の整備事業につきましては、市民に愛される史跡公園を目指して、令和六年度に「(仮称)河越館跡保存活用計画」の策定に取り組んでまいります。併せて、史跡範囲内の整備地・未整備地を含めた活用の検討を進めるとともに、史跡周辺の基盤整備に先行して実施した発掘調査を総括し、遺構の顕在化と道路等の整備を行ってまいります。
次に、国の史跡に指定された山王塚古墳につきましては、今後、「川越市山王塚古墳整備検討委員会」を設置し、保存及び活用に向けた検討を進めるとともに、広く市民に対して史跡の重要性・希少性を周知し、市民に親しまれる史跡の在り方を研究してまいります。
さらに、本市に残る無形民俗文化財の後継者育成を支援するとともに、地域の人々に公開講座などで情報発信することや児童生徒に出前授業などの学習機会を提供することで、地域の歴史や伝統文化への興味・関心を高め、誇りや愛着を持って大切に継承する文化財保護意識の醸成に努めてまいります。

以上が、令和六年度教育行政方針でございます。
施策の推進に当たり、議員各位並びに市民の皆さまの御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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