令和元年11月14日 食中毒事件の発生
食中毒事件の発生について
事件の概要
令和元年11月11日月曜日13時50分頃、市内医療機関から川越市保健所に「診察した患者から内視鏡にてアニサキスを摘出した。」旨の連絡がありました。
川越市保健所では、関係自治体の協力を得ながら、患者、施設等の調査を行い、原因究明に努めてきました。その結果、11月14日木曜日、食中毒と断定し、当該営業者に対して1日間の営業停止処分を行いました。
患者の状況
- 喫食者:1名
- 発症者:1名
- 症状:腹痛
- 喫食日時:令和元年11月10日日曜日19時
- 発症日時:令和元年11月11日月曜日2時
原因食品
いわし造り
病因物質
アニサキス
原因施設
川越市内の販売店
行政処分
- 処分決定日:令和元年11月14日木曜日
- 営業停止期間:令和元年11月14日木曜日の1日間(魚介類販売業に限る)
原因施設として決定した理由
- 潜伏期間内に生食した鮮魚介類は、当該施設が加工、販売したいわし造りに限定されていた。
- 医療機関による内視鏡検査で、患者の胃からアニサキスが摘出された。
- 患者の症状及び潜伏期間が、アニサキスによるものと一致していた。
- 患者を診察した医師から、食中毒患者等届出票が提出された。
アニサキス食中毒について
- アニサキス食中毒とは?
- アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
- その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
- アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
- アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
- 症状
- 急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。 - 急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
- 急性胃アニサキス症
- 原因食品
サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなど - 予防のポイント
- (1)新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
- (2)魚の内臓を生で提供しないでください。
- (3)目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
- (4)冷凍してください。(-20℃で24時間以上冷凍)
- (5)加熱してください。(70℃以上、または60℃なら1分)
※ 一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。
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