平成29年8月25日 食中毒の発生
食中毒事件の発生について
事件の概要
平成29年8月22日火曜日、埼玉県食品安全課から川越市保健所に「埼玉県内の医療機関に入院している患者から腸管出血性大腸菌O157が検出された。」との連絡がありました。
川越市保健所では、関係自治体の協力を得ながら、患者、施設等の調査を行い、原因究明に努めてきました。その結果、8月25日金曜日、市内飲食店を原因とする食中毒と断定し、当該営業者に対して3日間の営業停止処分を行いました。
患者の状況(8月25日10時現在)
喫食者 13名(5グループ)
発症者 7名(5グループ)
症状 下痢、発熱、血便等
喫食年月日 平成29年8月11日金曜日、12日土曜日
初発年月日 平成29年8月13日日曜日
喫食メニュー パスタ、ピザ、サラダ等
病因物質
腸管出血性大腸菌O157
原因施設
川越市内の飲食店
行政処分
処分決定日 平成29年8月25日金曜日
営業停止期間 平成29年8月25日金曜日から平成29年8月27日日曜日まで
なお、8月23日水曜日から営業を自粛している。
原因施設として決定した理由
- 患者7名の共通食は、当該施設での食事に限定されていた。
- 患者7名の主症状及び潜伏期間が、腸管出血性大腸菌O157のものと一致していた。
- 患者7名の便から腸管出血性大腸菌O157が検出された。
腸管出血性大腸菌O157について
1.腸管出血性大腸菌O157の特徴
大腸菌は、ヒトや動物の腸内に生息し、環境中にも広く分布しています。このうち、ヒトに下痢や腹痛などを起こす大腸菌を病原大腸菌といいます。
病原大腸菌のうち、ベロ毒素(VT)と呼ばれる毒素を産生する大腸菌を腸管出血性大腸菌といいます。この菌は、病原性が強く、感染力が強いことから、他の病原大腸菌とは区別され、数百個程度の菌数を摂取しただけでも発症することがあります。
2.症状
潜伏期間(感染から発症までの期間)は約3日から8日と長く、主症状は下痢、腹痛、発熱等です。重篤な場合、激しい腹痛と血便を伴うこともあります。
3.原因食品・感染源
菌に汚染された肉や牛レバー、野菜等を生又は加熱不足で食べたときや生水(未殺菌又は殺菌不十分な井戸水や湧き水)を摂取したときなど。
4.予防のポイント
- 手をよく洗い、消毒する。
- 生野菜や果物などはよく洗う。
- 食品を調理する時は、中心部まで十分に加熱する。
- 生肉を扱う包丁・まな板等の調理器具は、専用のものをなるべく用意し、他の食品を汚染しないように使い分ける。また、生肉を取り扱った後は、手指等の洗浄・消毒を必ず行う。
- 食品関係従事者は、定期的な検便を実施する。
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