市指定有形文化財 石田本郷大野家文書
- 名称
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石田本郷大野家文書
- よみ
- いしだほんごうおおのけもんじょ
- 種別
- 市指定有形文化財 書跡・典籍・古文書
- 員数
- 20点
- 所在地
- 郭町2-30-1(川越市立博物館)
- 指定年月日
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平成16年3月24日
- 所有者
- 川越市
- 文化財の概要
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石田本郷大野家には、県指定の中世文書5点と市指定の近世文書20点がある。
石田本郷は古くは山田庄に属し、隣村の石田村・谷中村は共に石田本郷の内にあったという。近世文書20点の内訳は、9点が年貢割付状、10点が金子借用証文、1点が質地流地証文である。
年貢割付状は、近世初期の寛永14年(1637)のものからあり、この割付状は川越城主堀田氏が転封する前年に発給した川越最古のものである。翌15年は幕府預かりとなり、水谷勝隆が城番の年で、この年の割付状は高室喜三郎昌成他2名の代官によって発給されている。翌寛永16年には松平伊豆守信綱が川越城主となり、寛永18年(1641)の年貢割付状は信綱の家臣和田理兵衛より発給されている。この時期の年貢割付状が揃っているのは例が少なくたいへん貴重なものと言えよう。
また金子借用証文は近世後期の文政期のもので、石田本郷や石田村の人々が仙波喜多院・中院・南院の学寮資縁金や修復所取繕金などから金子を借用している。仙波金といわれるこの貸付は東叡山寛永寺の主導によりおこなわれた。川越領内で名主などを通して広く貸付が推奨されたものである。
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