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動物由来感染症について

最終更新日:2021年3月23日

動物由来感染症とは、動物から人に感染する病気の総称です。人も動物も発症するもの、動物は無症状で人だけが発症するもの等、病原体によって様々なものがあります。動物から人に感染する病気は身近に存在しています。動物由来感染症の存在を知っておき、予防を心がけましょう。

動物由来感染症に関する最近のニュース

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

主にSFTSウイルスに感染したマダニに咬まれて感染します。また、発症した猫や犬の体液からも感染することが報告されています。西日本で患者報告が多かったのですが、令和3年3月初めて静岡県で患者報告があったと環境省、厚生労働省より情報提供がありました。詳しくは、下記の通知をご覧ください。

予防

  • マダニに咬まれないよう、草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくし、マダニに効く虫除け剤を使用する。
  • 体調不良の動物等を取り扱う際には手袋・防護衣等により直接触れないようにする。

関連情報

主な動物由来感染症について

主な動物由来感染症

病名

感染源

主な感染経路 主な症状
狂犬病 犬、猫、アライグマ等のほ乳類

感染した動物に咬まれる。

咬まれた部位の知覚異常が現れ、恐水症、錯乱等の神経症状の後、呼吸麻痺で死亡する。発症するとほぼ100パーセント死亡する。
パスツレラ症 犬、猫 感染した動物に咬まれる、ひっかかれる。飛沫を介した経気道感染もある。 咬まれたところの腫れ、痛み。その後急速に皮下の炎症が拡大し、蜂窩織炎になることがある。また、気道からの感染の場合、肺炎などがみられる。
猫ひっかき病

保菌した猫に咬まれたり、ひっかかれたりして感染する。 リンパ節の腫脹、発熱、患部の発赤
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 犬、猫 感染した動物との接触や飛沫により感染する。 感染初期は、発熱、鼻汁等の風邪に似た症状で、その後咽頭痛や咳が始まり、ジフテリアと同様の症状を示す。重症化すると死に至る。
トキソプラズマ症

猫、加熱不十分の食肉

猫の糞便中の病原体を間接的に経口摂取。また、感染した食肉を加熱不十分で摂取することで感染する。 多くは無症状だが、妊婦が初感染すると流産や死産の可能性がある。
サルモネラ症 カメ 保菌動物と触れ合った後に手についた細菌が口から入る。 発熱、下痢や腹痛などの胃腸炎症状
オウム病 鳥類 インコ、オウム等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることで感染する。 突然の発熱で発症し、咳や痰を伴う。全身倦怠感などインフルエンザのような症状を示す。
エキノコックス症

キタキツネ、北海道で放し飼いをして感染した犬

感染した動物の糞中に排出された虫卵が手指、食物や水を介して口から入ることで感染する。

上腹部の不快感、膨満感、進行すると肝機能障害を起こす。自覚症状が現れるまでに数年から十数年かかる。

レプトスピラ症 ネズミ 保菌動物の尿に汚染された水や土等から皮膚や口を介して感染する。

38から40度の発熱、悪寒、頭痛など。重症化すると、黄疸、出血、腎機能障害。

どうやって予防したらいいの?

動物との過剰な触れ合いは控えましょう

動物には、細菌やウイルスが口の中にいることがあります。口移しでエサを与えたり、スプーンや箸を共用するのはやめましょう。

動物に触ったら、必ず手洗いをしましょう

動物は、自身には病気を起こさなくても、人に病気を起こす病原体を持っていたり、毛にカビの菌糸や寄生虫の卵等がついていることがあります。動物に触れたら、必ず流水で手洗い等をしましょう。

野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避けましょう

野生動物はどのような病原体を保有しているか分かりません。安易に触らないようにしましょう。

動物の身の回りは清潔にしましょう

飼っている動物はブラッシング、爪切り等、こまめに手入れし、ケージや小屋、鳥かご等は毎日よく掃除をして清潔に保ちましょう。タオルや敷物、水槽等は細菌が増殖しやすいので、こまめな洗浄が必要です。
飼育している動物の糞尿処理をするときは、直接触れたり、病原体を吸い込まないように気をつけ、早くこまめに処理しましょう。

砂場や公園で遊んだら、必ず手を洗いましょう

動物が排泄を行いがちな砂場や公園は注意が必要です。特に子供の砂遊び、草むしりや土いじりをした後は、十分に手を洗いましょう。

関連情報

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お問い合わせ

保健医療部 食品・環境衛生課 環境衛生担当(川越市保健所内)
〒350-1104 川越市小ケ谷817番地1
電話番号:049-227-5103(直通)
ファクス:049-224-2261

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