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令和4年度市政方針

最終更新日:2022年2月18日

川越市長  川合 善明

本年第一回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様の御出席をいただき開会されましたことは、市政伸展のため、誠に喜ばしい限りでございます。
本定例会の開会に当たり、私の市政運営の方針と令和四年度予算並びに主要施策の概要につきまして御説明申し上げます。

市政運営の方針

国難ともいえる新型コロナウイルス感染症との闘いは、長期戦の様相を呈しております。私はこれまで、迅速なワクチン接種や保健所体制の強化とともに、感染症患者の受入協力金の創設や本市独自の中小企業支援などを通じて、感染拡大の防止と社会経済活動の両立に向けて取り組んでまいりました。
しかしながら、年明け以降に感染力が極めて高いオミクロン株が流行するなど、依然として先を見通すことが困難な状況にあります。
この難局を乗り越えるには、心をひとつにし、全市一丸となって取り組んでいかなければなりません。市民の皆様には、自らと大切な家族や友人を守るための感染防止への御協力を引き続きお願いいたします。私は今後とも、円滑なワクチン接種や医療提供体制の整備・充実、国・県と連携した企業支援や各種給付金の迅速な支給など、市民の皆様の安全・安心な生活と地域経済の一日も早い回復に向けて取り組んでまいります。

また、このコロナ禍においては、テレワークやキャッシュレスの急速な普及など、社会のデジタル化の流れが加速しており、国も昨年九月にデジタル庁を設置するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は急務となっております。市では新年度よりDXの担当組織を創設するとともに、申請手続きのオンライン化の推進など、多様化する市民ニーズや新しいライフスタイルに対応するため、しっかりと取り組んでまいります。

我が国の経済状況につきまして、先月に報告された国の基調判断では、景気は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、このところ持ち直しの動きがみられるとされております。しかしながら、その後に第六波の感染拡大が到来するなど、いまだ先行きは不透明であり、引き続き本市の地域経済や市民生活への影響を注視していく必要がございます。

国においては、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」として、感染症拡大の防止や社会経済活動への支援策とともに、成長と分配による「新しい資本主義」との考えや国土強靭化の推進などを打ち出しており、さらには、二〇五〇年のカーボンニュートラルの目標達成に向けて、あらゆる政策を総動員することとしております。

本市といたしましては、国が打ち出す経済対策への迅速・積極的な対応を図ることで、地域経済や安全・安心な市民生活を支えるとともに、脱炭素社会を目指す「小江戸かわごえ脱炭素宣言」のもと、将来世代に恵み豊かな環境を引き継ぐため、市民、事業者、民間団体の方々と力を合わせて取り組んでまいります。

人々の暮らしや社会経済のありようが大きく変わりゆく中、私たちは変化に対応し、限りある資源のもとで持続可能な社会を築いていかなければなりません。本市が目指す「人がつながり、魅力があふれ、だれもが住み続けたいまち」との将来都市像は、持続可能な開発目標であるSDGsが示す「環境・経済・社会」の調和がとれた未来であり、誰ひとり取り残さず、誰もが住み続けたいまちであり続けるよう、第四次川越市総合計画に掲げた各施策につきまして、引き続き「四つの川越づくり」として全力で取り組んでまいります。

はじめに「子育てが楽しい川越づくり」でございます。
このコロナ禍で妊産婦の方々は孤立化しやすく、子育てに対する不安を抱えやすい状況にあります。そのため、妊産婦の不安に寄り添い、安心して子育ての楽しさや喜びを感じることができるよう、オンライン手法も活用した産前・産後にわたる支援や、子育て親子の交流の場の提供など、引き続き子育て家庭への各種支援に努めてまいります。
また、子どもたちの心身に深刻な影響を与える児童虐待が本市でも増加している中、子どもたちの命や安全を守るため、子どもやその家庭等の状況を把握し、専門的な職員による相談対応を行う「子ども家庭総合支援拠点」を新たに設置し、相談支援体制の強化を図ります。併せて、家庭や学校の他にも、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを、子育て安心施設「すくすくかわごえ」において進めるなど、子どもたちの健やかな成長に向けた施策に取り組んでまいります。
子どもたちには、生まれ育った環境に左右されることなく、自らの可能性を広げ、将来に希望を持てる環境を整えていくことが必要であります。教育の持つ力により、子どもたちの好奇心を育て、一人ひとりの可能性を引き出していけるよう、学校ICT環境の整備を進めるとともに、きめ細かな教育の実現に向けた少人数学級編制など、教育環境の整備にも力を入れて取り組んでまいります。

次に「活力と魅力ある川越づくり」でございます。
今や観光都市として広く知られる本市の魅力は、城下町としての歴史的建造物と、近代の蔵造りや洋風建築など、各時代の建造物が織りなす歴史的な景観にあります。その城下町川越を象徴する歴史的建造物として、東日本において唯一残っている本丸御殿がございます。また、古くから市民に親しまれた伊佐沼とその周辺に広がる豊かな田園景観は、観光・交流に向けて、本市のさらなる魅力を引き出す大きな潜在力を持っております。
こうした魅力を高め、より多くの人々を引き付けるまちとするため、平成三十一年に策定した川越市初雁公園基本計画に基づき、川越城本丸御殿の周辺整備を行うとともに、農業ふれあいセンターについて、伊佐沼や周辺の農園等と連携し、面的な賑わいを生み出すグリーンツーリズム拠点として、整備を進めてまいります。
また、本市には、人々が行き交い、活力を生み出す源として、国道や高速道路、鉄道が交差する交通結節点としての特性があり、この特性を生かし、人と物の流れを強化するとともに、さらなる交通利便性の向上を図るため、南古谷駅をはじめとする駅周辺整備や基幹道路整備について計画的に推進してまいります。併せて、企業誘致や新たな雇用創出についても、引き続き取り組んでまいります。

次に「快適で安心できる川越づくり」でございます。
コロナ禍の感染防止のため、人との接触が制限される中では、これまでのような人と人とのふれあいや支え合いのつながりが希薄となることが懸念されます。このような中で支援からこぼれ落ちる方を生み出さないため、福祉総合相談窓口による「断らない相談支援」に引き続き取り組むとともに、自立相談支援によるアウトリーチ活動や関係機関との連携によるきめ細かな支援に努めてまいります。
また、頻発・激甚化する自然災害から市民の生活を守るため、国や県とも連携し、災害への備えを着実に進めてまいります。国内では昨年も大きな豪雨災害が発生しており、多くの河川を抱え、大きな被害の経験を持つ本市にとって、水害対策の強化は急務でございます。
ふじみ野市と共同で取り組む川越江川の内水対策や、準用河川久保川の改修といったハード面の対策に加え、防災意識の普及啓発などのソフト対策を織り交ぜた取組を進め、災害に強い強靭なまちづくりを推進してまいります。

最後に「持続可能な都市、川越づくり」でございます。
まもなく、本市においても人口減少局面を迎えることが予想される中、今後も持続可能な行財政運営を行うため、新たな歳入の確保に努めるとともに、選択と集中による効率的かつ効果的な施策展開が必要です。また、社会全体の急速なデジタル化への対応や、国が検討を進める全世代型社会保障の実現に向けた取組など、これまでの行政の進め方や組織のあり方についても、状況に即応していかなければなりません。
昨年秋に策定した川越市行財政改革推進計画のもと、より効率的・効果的な行政サービスを将来にわたって提供するため、市民生活への影響に配慮しながら、抜本的な行財政改革を進めてまいります。
併せて、老朽化が進む多くの公共施設などの社会資本を維持するため、川越市個別施設計画に基づき施設の保全・長寿命化を進めるとともに、今後の少子高齢化による人口構造の変化なども見据え、計画的なまちづくりを進めてまいります。

市制施行百周年となる本年は、わが街のこれまでの歩みを振り返り、未来へと踏み出していくための大切な一年となります。既にこの一月から市制施行百周年会議による記念事業として、池上彰氏による講演会を開催しており、今後は市民や各種団体の方々とともに、さらに多くの記念事業を展開していく予定でございます。
いまだコロナ禍の中、先が不透明な面もございますが、知恵と工夫を集め、市民の皆様とともにこの記念すべき百周年を盛大に祝い、本市の明るい未来を切り拓く機会とするよう努めてまいります。

この百年の歴史において、本市が着実に発展を遂げ、県内屈指の都市へと成長することができましたのも、先人の方々が時代の変化に対応し、数々の困難を乗り越えてきたおかげによるものです。
今の時代を生きる私たちもまた、その歩みの中にいます。先人の意志を受け継ぎ、このコロナ禍の困難を乗り越えていこうとする私たち一人ひとりの想いこそが、この街の更なる飛躍をもたらし、未来ある川越を築いていく力となります。
私は、皆様とともに力を合わせ、この先百年も「誰もが住み続けたいまち」であり続けるよう、引き続き全力で市政に取り組んでまいります。
議員各位並びに市民の皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げ、私の市政運営の方針とさせていただきます。

令和四年度予算の概要

次に、令和四年度予算の概要について申し上げます。
本市の財政構造は、ここ数年の決算では経常収支比率が九五パーセントを超えるなど、経常的経費の割合が高く、災害などに対応する備えが十分とは言えない状況でございます。
高齢化の進行、人口の減少、新型コロナウイルス感染症など、本市を取り巻く環境が厳しさを増す中、持続可能な行政サービスの提供と財政運営の健全化に配慮した予算編成を行ってまいりました。
新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、PCR検査や医療費に係る所要額を昨年以上に見込んだほか、検査体制の確保や関連業務の委託などにより、保健所体制の強化を図ってまいります。
今後も、新型コロナウイルス感染症の感染動向については不断の注意を払い、必要に応じて地方創生臨時交付金なども活用し、積極的かつ機動的に対応してまいります。
令和四年度予算の歳入につきましては、企業業績の改善を見込み、市税収入を増額とするものの、新型コロナウイルス感染症や国内外の経済情勢を考慮に入れ、歳出につきましては、福祉、子育て、医療、介護などの経費の増加を見込むほか、生活基盤である道路、橋りょう、水路の整備や市制施行百周年記念事業の関連経費に重点配分いたしました。
その結果、令和四年度一般会計の予算規模は、前年度から四十六億五千万円増の一千百六十七億二千万円となりました。特別会計の予算規模は八百五十一億八千八百六十五万三千円で、一般会計と合わせた予算規模は二千十九億八百六十五万三千円となりました。
現在は、昨年十月に策定した川越市行財政改革推進計画に基づき、市独自事業の抜本的な見直しや諸事業における経費抑制などに取り組むためのアクションプランを策定中であります。将来にわたり持続可能な行財政運営が実現できるよう、計画に基づき行財政改革を推進し、目標の達成に全力をあげて努めてまいります。

次に、令和四年度予算における主要事業の概要につきまして、第四次川越市総合計画の施策体系別に申し上げます。

子ども・子育て

始めに、「子ども・子育て」について申し上げます。
昨年開設した子育て安心施設「すくすくかわごえ」の、川越市保育ステーションにおいて行う送迎保育事業につきましては、送迎対象となる施設を拡充し、子育て家庭のため、さらに利便性を高めてまいります。また、駅に近い立地を生かし、乳幼児の一時預かりや子育て親子の支援と交流、多世代交流なども含め、今後もより多くの子育て家庭を支える事業を推進してまいります。
幼稚園から認定こども園への移行を支援するなど、引き続き保育のニーズに応えていくとともに、保育の質のさらなる向上に努めてまいります。
不安を抱え孤立化しやすい妊娠期から育児期に安心して子育てができるよう、子育て経験者により妊娠中から相談支援を行う産前・産後サポート事業や、産後の心身ケア・育児サポートなどを行う産後ケア事業を実施するとともに、育児期においては家庭訪問型子育て支援事業「ホームスタート」を引き続き推進し、切れ目のない子育て支援を提供してまいります。
また、経済的な支援が必要な家庭に対して、子どもたちの学びを支援する学習支援や就学援助を実施するとともに、生活の安定に向けた歩みを支援するため、ひとり親家庭等における資格取得や学び直しのための支援についても、継続して取り組んでまいります。
放課後や休日に、子どもたちが安全・安心に過ごせる場所を提供する「子どもの居場所づくり事業」を推進するとともに、放課後子供教室の拡充を図ってまいります。
学童保育室につきましては、保育室の増室や空調の改修工事などを行い、良好な保育環境を整備してまいります。
児童発達支援センターにつきましては、障害児の安全・安心な通所利用とともに、利用者ニーズに対応した相談支援の提供に努めてまいります。

福祉・保健・医療

次に、「福祉・保健・医療」について申し上げます。
人生百年時代を見据え、高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施することで健康寿命の延伸を図るとともに、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、地域密着型サービス施設の拡充を行ってまいります。
認知症などで判断能力が十分でない方を支える川越市成年後見センターにつきましては、中核機関としての相談体制等の充実を図ってまいります。
障害のある方が、その能力や適性に応じて自立した生活を送れるよう、障害福祉サービスの提供に努めるとともに、引き続き障害者施設への支援を実施してまいります。併せて、相談支援事業所の整備促進に向けた補助制度の創設により、相談支援専門員の増員を図ってまいります。
コロナ禍で運動の機会が減少する市民の健康づくりとして、楽しみながら健康増進へとつながる健康マイレージ事業を引き続き実施するほか、生活習慣病予防のための運動教室について、オンライン手法などの活用により、現役世代の参加拡大を図ってまいります。
また、健康への関心が低いとされる健康無関心層の生活習慣病を予防するため、新たに「食環境づくり推進事業」を開始いたします。モデル地区において官民連携による健康メニューの提供や健康づくりの啓発を行うなど、市民が自然に健康になれる環境づくりを展開してまいります。
子宮頸がんの脅威から女性を守るため、国による積極的な勧奨が再開されたHPVワクチンの接種を促進します。併せて、成人男性に対する風しん抗体検査と予防接種についても引き続き推進してまいります。

教育・文化・スポーツ

次に、「教育・文化・スポーツ」について申し上げます。
子どもたちの個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて、少人数学級編制のための環境整備を着実に進めるとともに、学校ICT環境につきましては、GIGAスクール構想に対応した整備を進めてまいります。
併せて、老朽化が進む小中学校の施設・設備につきまして、大規模改造工事やトイレ改修工事、重要設備の更新等について、計画的に進めてまいります。
また、教員が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備するため、教員の業務支援を行うスクール・サポート・スタッフを新たに学校へ配置いたします。
スポーツにつきましては、包括連携協定によるプロスポーツ選手の指導機会を設けることで、ジュニアアスリートの育成・強化を図るほか、オリンピック競技開催都市のレガシーとして、引き続き、中学校にオリンピアンを招き、子どもたちに文化としてのスポーツやオリンピックの価値を伝えてまいります。
また、三年振りとなる小江戸川越ハーフマラソンにつきましては、スポーツを通じた市民の健康増進や啓発を図るとともに、全国から集うランナーが本市の魅力を感じられる大会となるよう取り組んでまいります。
美術館では、本市名誉市民である相原求一朗氏や本市出身の小茂田青樹氏の特別展を開催し、本市が誇る画家たちの詩情あふれる作品群を堪能できる機会を提供してまいります。
また、地域住民とともに、本市の歴史ある貴重な文化財の保存・活用を図るため、新たに文化財保存活用地域計画の策定を進めてまいります。

都市基盤・生活基盤

次に、「都市基盤・生活基盤」について申し上げます。
鉄道駅周辺整備として、南古谷駅北口開設に向けた自由通路等の設計や事業用地の取得を進めるとともに、川越市駅周辺部のまちづくりに向けて、引き続き鉄道事業者との検討を進めてまいります。
市指定文化財である旧川越織物市場につきましては、若手クリエイター等の活動拠点となる東棟・西棟部分の工事を完了させるとともに、文化創造・創業支援の要となるマネージャー人材の確保に向けて取り組んでまいります。
また、本市に残る歴史的建造物について、所有者と利活用の希望を持つ事業者をつなぐことで、保存活用による後世への継承が図られるよう努めてまいります。
まちの回遊性を高めるための景観形成に向けましては、連雀町交差点から仲町交差点に至る中央通り線において、地域の方々とともに無電柱化に向けた具体的な検討を進めるとともに、連雀町新富町通線の美装化工事を完了させてまいります。
市内道路網の充実を図るため、広域的な幹線道路の計画的な整備を進めてまいります。併せて、市民の安全・安心な生活基盤の形成に向けて、地域に密着した生活道路の整備や、老朽化した橋りょうの維持補修を進めてまいります。
近年に発生した台風災害の教訓のもと、川越江川及び下小坂樋管周辺の内水対策や雨水貯留施設の築造工事を着実に進めるとともに、準用河川久保川の河川改修について引き続き整備を進めてまいります。
市民の足となる市内循環バス「川越シャトル」及びデマンド交通「かわまる」につきましては、より効率的で利便性の高いものとなるよう、両交通の見直し検討を行い、利用促進のための改善を図ってまいります。また、自転車シェアリングにつきましては、貸出・返却を行うステーションの拡充を図ってまいります。
生活に不可欠なインフラ施設である上下水道施設につきましては、計画的に耐震化や長寿命化対策などを進め、適切な維持管理に努めてまいります。
初雁公園につきましては、市制施行百周年記念事業と位置付けた本丸御殿周辺の広場整備について、年内の完了に向けて取り組んでまいります。
空家等対策の推進のため、本市における空家の傾向や課題を踏まえて川越市空家等対策計画を改訂するとともに、老朽化が進み、管理不全となるマンションの発生を防ぐため、マンション管理適正化推進計画を策定し、適正な管理の推進に努めてまいります。

産業・観光

次に、「産業・観光」について申し上げます。
中小企業における経営基盤の安定強化のため、融資を受けた企業の金利負担を軽減する利子補給を継続するとともに、後継者の不在による廃業を防ぎ、事業承継を支援するための店舗改修等の費用助成や、商店街の活性化に向けた空き店舗対策事業補助につきましても、引き続き実施してまいります。
増形地区の産業団地整備につきましては、団地内に設けられる公園の整備も含め、事業主体である県と連携し、事業の進捗を図ってまいります。
また、新たな産業用地の確保や企業立地奨励金制度の活用により、地域経済に高い波及効果をもたらす企業の誘致にも努めてまいります。
雇用対策につきましては、川越市民サービスステーション内にある川越しごと支援センターを中心に、引き続き国との一体的な就労支援を展開してまいります。また、この四月からの成年年齢の引き下げに合わせ、高校生を対象とした労働法教育の機会の拡充にも努めてまいります。
農業施策につきましては、効率的な営農環境の整備や、担い手への農地の集積・集約化を図るため、埼玉型ほ場整備事業などを推進するとともに、多面的機能支払い交付金の活用により、地域の皆様による農村環境の維持活動を引き続き支援してまいります。
農業ふれあいセンターにつきましては、楽しい農業体験や食体験を通じて、本市の豊かな農業を感じることができる拠点施設として、十一月のリニューアルオープンに向けた整備を着実に進めてまいります。
観光施策につきましては、ウィズコロナ・アフターコロナを踏まえた観光施策の展開に向けて、川越市観光振興計画の改訂を行うとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により二年連続して開催を中止した、小江戸川越花火大会と川越まつりにつきまして、市制施行百周年に相応しい盛大なものとなるよう、関係する皆様とともに取り組んでまいります。

環境

次に、「環境」について申し上げます。
地球温暖化対策として、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減を図るため、住宅用太陽光発電システム等の設置費用補助を継続し、再生可能エネルギーや省エネルギー機器の普及促進を図ってまいります。
街中に緑を増やすことにより、居住環境を良くするとともに、二酸化炭素削減に資するための植樹の推進・啓発活動を進めてまいります。
また、本市の豊かな自然環境を守るため、市民や民間団体、事業者の方々との連携・協働による環境活動を進めるとともに、「こどもエコクラブ」など子どもたちが主体的に行う環境保全活動や環境学習を支援することで、環境問題への理解を深め、自然を大切に思う心を育成してまいります。
ごみの減量・資源化の推進につきましては、食品ロス削減やプラスチックごみ削減に向けた啓発活動に取り組んでまいります。
また、汚染物質の排出によって市民の健康や安心な生活が脅かされることのないよう、引き続き、河川や土壌、地下水の汚染状況について監視してまいります。
稼働開始から四十年以上が経過した環境衛生センターにつきましては、経年による劣化が進んでいることから、計画的に施設の更新整備を進めてまいります。

地域社会・市民生活

次に、「地域社会・市民生活」について申し上げます。
多様性を認め合い、一人ひとりが自分らしく生き生きと暮らせる社会の実現に向けて、令和二年から開始した川越市パートナーシップ宣誓制度の充実、男女共同参画に係る啓発活動など、ジェンダー平等の取組を進めてまいります。
防災につきましては、避難所における新型コロナウイルス感染症対策など、近年の状況を踏まえて改訂した川越市地域防災計画のもと、防災の専門性を有する人材を配置するなど、一層の体制強化に努めてまいります。
防犯につきましては、巧妙化する特殊詐欺や女性・子どもを狙った犯罪などを防止するため、関係機関や自治会等の団体と連携して、引き続き防犯意識の高揚啓発や防犯教育に努めてまいります。
交通安全対策といたしましては、児童生徒の安全確保のため、グリーンベルトやポストコーンの設置などによる通学路の安全対策を引き続き進めるとともに、高齢者や子どもなど、年齢や行動特性を考慮した交通安全教育の実施により、交通安全意識の啓発に努めてまいります。

住民自治・行財政運営

最後に、「住民自治・行財政運営」について申し上げます。
まちづくりの主役である地域の皆様が、地域課題の解決に向けて取り組む活動を支援するため、引き続き地域会議の運営や事業を支援するとともに、市民活動団体などの提案による協働事業を推進してまいります。
また、市民の皆様の御意見を市政に反映し、市政に対する御理解を得るための貴重な機会となるタウンミーティングにつきましては、過去二年間コロナ禍のために中止しておりましたが、今後、新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえつつ、引き続き実施してまいります。
行財政改革につきましては、将来にわたり、必要なサービスを安定的に提供し続けるため、川越市行財政改革推進計画に基づき、抜本的な改革を進めてまいります。
AIやRPAといったデジタル技術の活用を進め、一層の行政の効率化を図るとともに、歳入の確保のため、引き続き市税収入率の向上を図ってまいります。
寄附を通じて市の事業を応援していただく、ふるさと納税の取組を更に進めるとともに、寄附を募集する事業の拡充により、企業版ふるさと納税の拡充に努め、より一層寄附への御賛同をいただけるよう努めてまいります。
行政のデジタル化に伴う情報システムの標準化に対応するため、新たな福祉ネットワークシステムを導入いたします。併せて、オンラインで申請可能な手続きの拡充や、マイナンバーカードを用いた転入転出手続きのワンストップ化の取組を進めるなど、市民の利便性向上に努めてまいります。
本庁舎の老朽化対策といたしましては、空調設備工事を完了させるとともに、照明設備の改修工事に着手してまいります。また、その他の公共施設につきましても、川越市個別施設計画を踏まえた計画的な整備更新に向けて取り組んでまいります。
本年、市制施行百周年にあたりまして、市制施行百周年会議をはじめ、市民の皆様や各種団体の方々による事業、市の関連事業などの様々な記念事業を展開することにより、本市に関わる全ての皆様とともに盛大に祝い、川越の輝かしい未来へ踏み出す一年としたいと考えております。

以上が、私の市政運営の方針と、令和四年度予算並びに主要施策の概要でございます。議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

参考

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